「東京モーターショー2015」では、トヨタ車体が「ノア アクティブ クロス」というSUVミニバンのコンセプトカーを出展しました。どのような特徴があるのでしょうか。
■アウトドアで使い勝手良さそうな「ノア アクティブ クロス」とは?
2015年に開催された「東京モーターショー2015」では、トヨタ車体のブースでミニバン「ノア」をベースとしたコンセプトカーが展示されました。
「ノア アクティブ クロス」と名付けられた同車は、どのようなコンセプトカーだったのでしょうか。
ノアは、使い勝手の良いミドルサイズのミニバンに3列シートを備えたファミリーカーとして支持されています。
現行モデルは2022年1月にフルモデルチェンジした4代目が販売されていますが、ノア アクティブ クロスは先代(3代目)のコンセプトカーとして参考出展されました。
コンセプトは「都会での洗練されたアーバンライフと、自然の中での開放されたアクティブライフに対応した 乗り込んだ瞬間からトキメキと笑顔が広がる7シータークロス」。
外観は、ホワイトのボディカラーを基調にしながら、グリルやエンブレム、前後バンパー、フェンダー、ボンネットにアクセントとなるオレンジの差し色が施されていてアクティブな印象です。
また、前後バンパー下部にサイドシル、ドアパネルなどにプロテクター、フェンダーにクラッディングパネルを備えるなど、SUVテイストも加えられました。
リアゲートには、スキーやスノーボードなどの長尺物の積載を可能にするほか、リアスロープを装着することで大きなアウトドアギアを車載することができるキャリアを装着。
リアゲートを開けると引き出すことができるフレキシブルスロープでは、足を付けるとテーブルとしても使うことができるというアイデアも採用されました。
タイヤは、ヨコハマ ジオランダーSUVの225/55R18という純正よりも大径のものが装着され、最低地上高の確保と悪路での走破性を高めています。
内装は、外観と同じくホワイトを基調としつつ、シートやインパネなどにオレンジのアクセントカラーがあしらわれました。
助手席とセカンドシート(2列目席)は床下収納が可能なダイブインシートを採用。簡単な操作で床面がフルフラットになる機能を備えています。
さらに、サードシートも壁面と一体化することが可能なほか、ルーフを“ハイルーフ化”することで広大な室内空間を実現しました。
加えて、ガラスルーフが採用され、車内に開放感をもたらします。
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東京モーターショー2015で登場して話題となったノア アクティブ クロスですが、現時点で市販化は実現していません。
その一方、東京モーターショーから名称を変更して開催された「ジャパンモビリティショー2023」でトヨタ車体は、「クロスバンギア コンセプト」というコンセプトカーを参考出展。
「多様化するライフスタイルに合わせ、すべての人が人生を楽しむ次世代のキャブワゴン」「乗用ミニバンの大空間とSUVのアクティブスタイルを両立した新しいカテゴリー」として新たなSUVミニバンが公開されました。
クロスバンギア コンセプトも、ノア アクティブ クロスと同じくSUVテイストあふれる外観デザインが特徴的ですが、ボディサイドには前後に開くスライドドアが採用され、大開口を実現。
乗降性の良さに加え、長尺物の出し入れにも重宝するなど、アウトドアで使い勝手の良いモデルとして注目されました。