トヨタのスポーツカー「GRスープラ」の生産終了が発表されました。これに対して販売店やSNSではどのような反響があるのでしょうか。
■現行スープラ生産終了? どんな反響がある?
2024年11月28日に、TOYOTA GAZOO Racing(以下TGR)は「GRスープラ(以下スープラ)」の一部改良モデルおよび特別仕様車「A90 Final Edition(A90ファイナルエディション)」を発表しました。
ファイナルエディションと銘打っていることからもわかる通り、現行スープラの生産終了も同時に発表されています。
そのため、ファンからは今後の動向に注目が集まっています。
スープラはトヨタが1978年から発売している、直列6気筒エンジンを積んだ2ドアスポーツカーです。
2002年に生産終了していましたが、2019年に復活したのが現行モデルとなる5代目です。
これはTGR初のグローバルモデルであり、エンジンやシャシなどのプラットフォームはトヨタとBMWと共同開発したものを採用しています。
グレードは3リッター直列6気筒エンジンを搭載する最上位の「RZ」、2リッター直列4気筒を搭載する「SZ-R」「SZ」の3種が設定されました。
そして今回改良されるのは3リッターモデルのRZです。さまざまな路面を走れるような「さらなる一体感のある走り」を追求したモデルとされています。
性能面ではフロントに大径化したbrembo製ディスクブレーキを採用し、制動性能を強化。
また構造強化によりボディ剛性を高められ、ダイレクト感やグリップ感、コントロール性を向上しています。
外装にはダックテールタイプのカーボンリヤスポイラーを採用。
さらにホイールアーチフラップによりフロントタイヤスパッツの高さは広がり、接地性とハンドリング性能が向上しています。
内装では、GRロゴ刺しゅうを施したアルカンターラと本革シート表皮を使用したドライバーシートが特徴的です。
さらにシフトノブのリングやシートベルトなどが赤色となっており、スポーティさを強調したものになっています。
300台限定販売のA90ファイナルエディションは3リッター直列6気筒エンジンを圧倒的に高性能化。
エンジン出力は285kW(387馬力)から320kW(435馬力)へ、トルクを500N・m(51.0kgf/m)から570N・m(58.1kgf/m)へ向上しています。
またブレーキやサスペンションも強化されており、さらに内外装もよりスポーティな専用のものに。まさに集大成というべきモデルです。
そんなA90ファイナルエディションはグローバルで300台限定での発売を予定しています。
またそれぞれの導入地域と発売予定は以下の通りです。
一部改良が日本、欧州、豪州などグローバルで順次導入予定で、2025年春以降の発売となります。
またA90ファイナルエディションは、日本、欧州に順次導入予定で、発売時期は日本が検討中、欧州が2025年春となっています。
そうしたなかで、ユーザーからはどのような反響が寄せられているのでしょうか。
多く見られるのはデザインを純粋に評価するもので、「めっちゃかっこいい」、「シートの色がGRの色の赤色と黒色になっててgood。一度でいいから乗ってみたいな」といった投稿がされています。
一方で予約について未発表なことに気を揉む人も少なくないようで、「どうすれば抽選に参加できるんだ」「本当に乗りたい人に届けられるようにして欲しい」といった声もあります。
また現行モデルの生産終了に関しては「ピュアエンジンのスポーツカー買えるのほんと最後になりそうだな」と惜しむ声が少なくありません。
また「中身BMWだから続かないよなぁ」と終了の理由を考察する声や、「次期セリカがGRのフラッグシップブランドを引き継ぐと思います」と今後のGRの展開を予想する声があります。
このようにファンから高い注目を集めているスープラですが、販売店には何か情報が入っているのでしょうか。
首都圏のGRガレージは次のように話します。
「発表されてから、多くのお問合せを頂いています。
とくにファイナルエディションに関して、『詳細を知りたい』『どうすれば買えるのか』などの声を頂きます。
ただまだ販売店には発表内容と同じレベルの話しか降りておらず、詳細がわからない状況です」
また関西圏のGRガレージも次のように話します。
「とにかくファイナルエディションに関しての反響を多く頂いております。購入に関するお問合せに加えて『次期型はどうなるのか』なども聞かれます。
ただ、現状は発売の詳細はまだ不明で、あくまでも現行型が最後ということしかお伝え出来ない状況です」
※ ※ ※
そんな現行スープラの生産終了が発表されたわけですが、2024年12月17日には現行となる「スイフトスポーツ(ZC33S)」の生産終了が発表され、こちらも「ファイナルエディション」が設定されます。
どちらもモデルの歴史に幕を下ろすわけではなく、あくまでも「現行の生産終了」ということで、今後どのようなカタチで次期モデルが登場するのか、期待は膨らみます。