ホンダと広州汽車の中国合弁会社「広汽本田汽車」は、広州国際モーターショーで新型「Ye P7(イエピーセブン)」を出品しました。どのようなモデルなのでしょうか。
■パワフルなスポーティSUV
ホンダと広州汽車の中国合弁会社「広汽本田汽車」(広汽ホンダ)は、広州国際モーターショー(会期:2024年11月15日〜24日)に出展し、2025年上半期に発売予定の電気自動車(EV)新型「Ye P7(イエピーセブン)」を出品しました。
中国は世界最大のEV市場として知られていますが、同社によると、ドライバーとクルマが対話できるような運転の楽しさをもたらすEVが極めて少ないといいます。
そんなEV市場に新風を巻き起こそうと開発を進めているのがイエシリーズです。中国専売の「e:N(イーエヌ)」シリーズに続く新たなEVシリーズとなります。
漢字表記の「イエ」には「明るく光り輝く」という意味があり、運転するすべての人が、操る楽しさを通じて、それぞれの個性を明るく輝かせてほしい、という想いを込めたといいます。ホンダの「H」エンブレムは発光する新しいデザインを採用します。
今回発表されたP7はイエシリーズの第1弾となります。21インチの大径タイヤなどによってボディを持ち上げたSUVのスタイルとしながら、シームレスかつ洗練されたスマートな未来感を表現しました。
パワートレインは、最高出力200kWのリアモーターと150kWのフロントモーターを組み合わせた全輪駆動。システム最大トルクは745Nmに達し、80kmから120kmまでの加速はわずか3秒、0kmから100kmまでの加速は4.6秒未満です。
ボディの68%に高張力鋼材、25%に熱間成形鋼材を用いたことによって、ねじり剛性は高水準の4万Nm/degを実現。運動性能の向上につなげています。
インパネ中央には12.8インチディスプレイと10.25インチのディスプレイを一体化した「ウォーターフォールスタイル」を採用します。また、デジタルアウターミラー(サイドミラー)の採用に合わせてインパネ両脇には、撮影した映像を表示するディスプレイが備わります。
助手席正面のトリムとドアのトリムはアンビエントライトとなっており、周囲が暗くなると乗員を囲むようにして柔らかな光を放ちます。照明色は任意で設定できます。
また、前席ヘッドライトにはBOSE製スピーカーを搭載し、臨場感溢れる音響効果をもたらします。