豊富なラインナップを誇り、プライベートユースからの人気上昇中の日産キャラバンに、5ナンバーサイズの10人乗り仕様があるようです。それはどのようなクルマなのでしょうか。
■50グレード以上に渡る多彩なラインナップを誇るキャラバン
日産の商用バン・ワゴン「キャラバン」。初代は1973年にデビュー、現行モデルは2012年にフルモデルチェンジを受けた5代目となります。
現行5代目は、歴代モデルにならってバン、ワゴン、マイクロバスの3タイプをラインナップし、パワートレインは、直列4気筒2.0リッターガソリン、直列4気筒2.5リッターガソリン、直列4気筒2.4リッターターボディーゼルの3タイプ、トランスミッションは全車7速ATの組み合わせというラインナップとなっています。
また、全長が異なる「ロングボディ」「スーパーロングボディ」の2種類を設定し、さらに全幅が異なる「標準幅」「ワイド幅」の2種類を設定、加えて全高が異なる「標準ルーフ」「ハイルーフ」の2種類を設定しています。
全長は、ロングボディが4695mm、スーパーロングボディが5080〜5230mm、全幅は、標準幅が1695mm、ワイド幅が1880mm、全高は、標準ルーフが1990mm、ハイルーフが2285mmとなっています。
バンでは、「ロングボディ×標準幅×標準ルーフ」「スーパーロングボディ×標準幅×ハイルーフ」「スーパーロングボディ×ワイド幅×ハイルーフ」の3モデル、ワゴンでは「ロングボディ×標準幅×標準ルーフ」「スーパーロングボディ×標準幅×ハイルーフ」の3モデル、マイクロバスは「スーパーロングボディ × ワイド幅 × ハイルーフ」の1モデルが設定されています。
このように豊富なボディタイプをラインナップしていますが、さらにキャラバンは車中泊を快適にするための架装を施した「マイルーム」や「マルチベッド」、アクティブなスポーツを楽しむ人向けの「プロスタイル」、スポーティーな外装を施した「オーテック」、バイクを運ぶための架装を施した「トランスポーター」といったプライベートユース向けのモデルを多彩にラインナップしています。
全50グレードに渡る非常に選択肢が豊富なキャラバンで、多彩なライフスタイルに対応した充実装備のモデルが目立ついっぽう、地味ながらも超実用的なモデルがひそかにラインナップされています。
注目したいのは、ボディサイズが全長4695mm×全幅1695mm×全高1990mmとキャラバンのラインナップでは最もコンパクトになる「ロングボディ×標準幅×標準ルーフ」のワゴンです。
このキャラバンは全車10人乗りとなっているほか、「ロングボディ×標準幅×標準ルーフ」のボディサイズは、5ナンバーの規格に収まるものなのです(ワゴンは2.5リッターガソリンエンジンのみの設定のため、実際は全車3ナンバー登録になります)。
5ナンバーサイズで10人乗りとは、驚きの仕様ではないでしょうか。
グレードは「DX」「EX」「GX」の3タイプが設定され、シンプル装備のDX・2WDなら300万円を切る295万2400円のロープライス設定となっているのもポイントです。最上級グレードGX・2WDを選んでも349万6900円とリーズナブルな価格と言えるでしょう。
キャラバンは、2024年5月15日に一部改良向上が実施されています。この改良では、各種法規への適合にあわせて、ルームミラーに車両後方の映像を映し出す「バックビューモニター」を一部グレードに設定し、「インテリジェント ルームミラー」は通常のミラーモードで使用するときにも、後方の映像がミラー左側に映し出されるようにし、後方の安全確認がしやすくなりました。
また、ボディカラーの新色の「ディープフォレスト」「ディープオーシャンブルー」の2色を新たに設定し、ボディカラーラインナップの豊富さはライバルのトヨタ「ハイエース」に対してアドバンテージがあります。