クルマのナンバーには、「語呂合わせ」で数字の並びを選んだものもあります。自分で選択したナンバーには、さまざま思いが込められているようです。一体どのような語呂合わせナンバーがあるのでしょうか。
■頭をひねらないと解読できない「ナンバー」も!?
クルマのナンバープレートを見ると、「これって語呂合わせだな」と思うような番号のものに出会うことがあります。
そうした「語呂合わせ」は、いろいろなパターンがあり、ユーモアたっぷりなものから、一見何を指しているのかわからないものもあります。
どういったものがあるのでしょうか。
クルマにそれぞれ割り振られる最大4ケタの「ナンバー」ですが、管轄の運輸支局が勝手に決めてナンバープレートを発行するイメージがあるかもしれません。
しかし、ナンバーには「希望番号制度」というものがあり、自分の好きなナンバーを選択することもできます。
なかには、自分の願いや好きな物事にちなんだ「語呂合わせ」の番号にする人もいます。
中には頭をひねらないと分からないような難しい語呂合わせもありますが、人気の高いものや話題性の高いものを10種類紹介します。
●「11-22」
記念日としても人気なので、すぐ意味に気づくかもしれません。
読み方は「いい夫婦」で、希望ナンバーの中でもランキング上位に来るほどで、品川ナンバーや大阪ナンバーなどでは抽選の対象となるほどです。
ほかにも「11-88」といったものも。「いい母」「いいパパ」のどちらにも読めます。
あるいは、湘南方面へサーフィンに行くクルマには「11-73」(いい波)というナンバーが付いているかもしれません。
●「87-39」
こちらも分かりやすいでしょう。「花咲く」という語呂合わせになります。
子供の受験が控えていたり、自分の資格試験が近い場合に、合格を祈念して選択するようです。
●「39-39」
さまざまな語呂合わせに使われる並びです。
例えば「サンキュー・サンキュー」と感謝の気持ちを周囲に与える意味では、営業先の敷地へ駐車することのあるビジネスマンや、道路上を職場にするタクシードライバーなどが使用するようです。
ほかにも、物事はスムーズに行く意味で「サクサク」、あるいは合成音声のキャラクター「初音ミク」にちなんで選択されるケースもあるといいます。
●「25-71」
これは少し難しいかもしれません。家族乗りのクルマに見られることがある語呂合わせです。
2という数字は「二郎」のように「じ」に使われることもあります。
読み方は「事故無い」で、ドライブ中の安全を祈願する思いが込められています。同様の語呂合わせには「6-45」(無事故)といったものも見られます。
●「10-31」
このナンバーを見かけたら「おっ…?」となるかもしれません。しかし、まずは読み方がピンとこないと、目に入ってもスルーしてしまうでしょう。
これは「天才」にかけたもの。本人が何を思ってこれを選んだかは分かりませんが、自分を天才だと思っているのか、天才になりたいと願っているのか、「すごい!あなたたちは天才です」と周囲に愛想をふりまいているのか…ともかく、いろいろと想像する余地があるナンバーです。
■まだまだある! あなたは読めますか?「語呂合わせナンバー」
●「27-84」
このナンバーが見られるのは、特定の地域に固まっているかもしれません。
これは「船橋(ふなばし)」の語呂合わせです。千葉県船橋市の住民が、地域愛を込めて選択することがあるといいます。
もっとも2020年には、「船橋ナンバー」の交付が始まりました。もともとは陸運支局の所在地である「習志野ナンバー」しか付けられなかったので、市民にとっては悲願ともいえるご当地ナンバーの誕生です。
●「29-83」
同じく地名の語呂合わせですが、茨城県民がこのナンバーを多くつけているかもしれません。こちらは2を英語の「ツー」と呼んでいます。
読み方は「筑波山(つくばさん)」で、県民にとっては象徴のような存在。年間登山者数は220万人にものぼり、首都圏エリアの主要な人気ハイキング先でもあります。
●「1-78」
こちらは人名を語呂合わせしたものです。読み方は「稲葉(いなば)」。
このナンバーを選択するのは、自分が「稲葉」という苗字であるほか、大人気グループ「B’z」でボーカルを務める「稲葉浩志」さんや、ヤクルトや日本ハムで活躍し野球日本代表も率いた「稲葉篤紀」さんのファンなのかもしれません。
●「51-23」
同じく人名で、「小泉」とかけた語呂合わせナンバーです。
やはり自分が小泉さんであるほか、女優の「小泉今日子」さんのファンの場合があります。ほかにも自民党の元環境大臣「小泉進次郎」さんなど、有名人の多い苗字です。
この他にも名字の語呂合わせは多く存在し、「58-84(小林)」「110(伊藤、伊東)」「71-10(内藤)」など色々あります。
●「32-98」
これを選ぶドライバーは、まさにクルマ好きかもしれません。読み方は「ミニクーパー」で、英国発祥の可愛らしいフォルムで、古くから人気を博している車種です。
ほかにも車名やブランドにちなんだ語呂合わせをナンバーに採用する人も多く、「86(トヨタ ハチロク)」や「911(ポルシェ 911)」などのほか、「32-49(ミニ四駆)」などを選択するドライバーもいます。