マツダのコンパクトカー「MAZDA2(マツダ2)」は当初「デミオ」(4代目)の名でデビューしてから10年が経過しています。次期型の噂に対して、SNSなどでは多くの反響が寄せられています。
■欧州では「ヤリス」OEMモデルとして刷新済みだが…
マツダのコンパクトカーといえば、2014年に「デミオ」(4代目)の名でデビュー後、2019年のマイナーチェンジ時に「MAZDA2(マツダ2)」へ名称を変更し、現在に至ります。
デビューから丸10年が経過するなか、次期型はどうなっていくのでしょうか。SNSなどでは、さまざまな声が集まっているようです。
マツダ2は、コンパクトカーでは唯一となるディーゼルエンジン車をラインナップするなど、他社にはない独自の特長を持ったモデルです。
また内外装の仕上げも極めて上質かつスタイリッシュで、上位モデル同様の自然なドライビングポジションにもこだわるなど、いわば「小さな高級車」というべき強い個性もあります。
デビュー後も毎年のように商品改良を実施して最新の運転支援機能を搭載したり、デザイン面での変更を図るなど、常にアップデートを続けているのも魅力です。
とはいえ、いつフルモデルチェンジしてもおかしくない時期を迎えています。
ちなみに欧米市場を見てみると、北米では販売を終えたいっぽう、コンパクトカー需要が旺盛な欧州ではモデルチェンジを実施していました。
しかしその実態は、トヨタとの業務提携により誕生したトヨタ「ヤリス」のOEMモデルです。
なお北米では2015年から2020年にマツダ2をOEM供給し、ヤリスの車名で販売するという相互補完がおこなわれていました。
日本においてもコンパクトカーは、エントリーユーザーやビジネスユーザーの受け皿として果たす役割も大きく、このまま現行型を売り続けることが得策とはいえません。
近年はコンパクトカークラスまでハイブリッド車が当たり前の存在となるなか、ハイブリッドを持たないマツダ2は厳しい戦いを強いられているのが現状です。
果たしてこの先、欧州同様に日本もヤリスのOEMとなるのか、あるいは独自開発モデルが控えているのか、動向が注目されます。
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そんなマツダ2の動向に対し、SNSなどでは多くの反響が寄せられています。
多かったのは「コンパクトカーでも魂動デザインの新しいマツダ車を待ってます」「マツダの独自性を発揮して欲しい」といった声でした。
また「ヤリスのOEMは悲しい」「OEMは軽や商用車だけでいい」といった意見もあります。
デザイン性の高さで支持を集めるマツダだけに、こうしたコメントは、独自路線によるフルモデルチェンジに対する期待の表れといえます。
2025年は秋に「ジャパンモビリティショー2025」が開催されることから、マツダから何らかの情報発信があることを期待したいところです。