レクサスのカナダ法人は、「IS」の2025モデルを発表しました。はたして変更点はどういったものになっているのでしょうか。
■デビューから25年の歴史をもつ「IS」
レクサスカナダは、スポーティセダン「IS」の2025年モデルの発売を発表しました。
ISの初代は、1999年に日本で「アルテッツァ」の車名で販売されたスポーツ4ドアセダンのレクサスブランド版となります。その後、2度のフルモデルチェンジを経て、現行モデルは2013年5月に発売された3代目となりました。2024年はISのデビューからちょうど25年目となります。
3代目は、2016年4月の北京モーターショーでマイナーチェンジモデルが発表され、2020年11月には2度目のマイナーチェンジが実施され現在に至ります。
現行モデルのボディサイズは、全長4710mm ×全幅1840mm ×全高1435mm のDセグメントに属するアッパーミドルクラスとなっています。
日本市場向けのパワートレインは、直列4気筒2.0リッターターボ、直列4気筒2.5リッターハイブリッド、V型6気筒3.5リッター、V型8気筒5.0リッターの4種類がラインナップしていますが、カナダ市場では、2.0リッターモデルとハイブリッドモデルがなく出力違いの2種類のV6・3.5リッターと、V8・5.0リッターの3タイプのラインナップとなっています。
カナダ仕様のV6エンジンは、最高出力260馬力・最大トルク236lbf(320N・m)のものと、同311馬力・280lbf(380N・m)のものが設定されており、後者は日本仕様でも採用されているエンジンとなっています。
駆動方式も日本仕様とは異なり、カナダ仕様ではV8エンジンを搭載するIS 500のみが2WD(FR:後輪駆動)となり、ほかはすべて4WDとなっています。日本仕様では、ハイブリッドモデルのIS300hにのみに4WDが設定され、ほかはすべて後輪駆動となっています。これは、国土のほとんどが寒冷地帯となるカナダの道路事情が考慮されたラインナップと推測できます。
■特別なエクステリアパッケージを施した限定モデルも登場
レクサスカナダが発表した、ISの2025年モデルの主な変更点は、IS 300 F SPORTとIS 350 F SPORTに標準装備を追加、IS500に特別なエクステリアを施した限定車を設定、IS 350 F SPORTとIS 500にBBSの新しいホイールデザインを採用したことなどとなっています。
また、2025年モデルは全グレードにコネクテッドサービスを標準装備し、Apple CarPlayおよびAndroid Auto 対応のディスプレイ オーディオや統合型シリウスXM 衛星ラジオも装備、安全装備では最新の「Lexus Safety System + 2.5」が採用されています。
2025年モデルに登場した限定車は「IS 500 SPECIAL APPEARANCE PACKAGE(IS 500 スペシャル アピアランス パッケージ)」で、新しいデザインの19インチBBS鍛造ホイールと、専用のフレアイエローのボディカラーで身を包み、インテリアでは、イエローのステッチが施されたウルトラスエードの素材が用いられています。
グレード構成は全11種類となり、エントリーモデルは「IS 300 プレミアム」の4万8258カナダドル(1カナダドル=110円の為替レートで約531万円)から、最上級グレード「IS 500 F スポーツパフォーマンス+」の7万7590カナダドル(同853万円)、限定車の「IS 500 スペシャル アピアランス パッケージ」は、7万9860カナダドル(同約878万円)となっています。