ケータハムは2025年1月に開催の「東京オートサロン2025」の出展概要を発表しました。一体どのような展示内容になるのでしょうか。
■約840万円の「軽スポーツカー」実車展示!
2024年12月23日、ケータハムは幕張メッセ(千葉県千葉市)で2025年1月10日から3日間開催される世界最大級のカスタムカーイベント「東京オートサロン2025」にブースを出展すると発表。
開発中のモデルを含む、2車種のスポーツカーを展示するといいます。
ケータハムは1973年に設立されたイギリスの自動車メーカー。
このケータハムが今回東京オートサロン2025への展示を予告したモデルは、新型「プロジェクトV」と「セブン170R」の2台です。
新型プロジェクトVは、現在開発の進められている全く新しい電動スポーツカーで、その開発にはヤマハも大きく協力。
具体的には、パワートレイン主要部となる駆動ユニットの開発をヤマハが担当するほか、運動制御にもヤマハの技術と知見を導入するといいます。
ボディタイプはレーシーな2ドアクーペで、その大きさは全長4255mm×全幅1893mm×全高1226mm。
内装は斬新な「2+1シーター」という3人乗りレイアウトを採用し、カーボンファイバーとアルミニウムの複合シャシーを採用することで、車体重量は1190kgと軽量です。
走行性能を変化させるドライブモードや、先進的なインフォテインメントシステムなどを搭載しますが、ケータハムは同車についてあくまでも「走る楽しさに特化したクルマ」に仕上げると表明。
パワートレインは、リチウムイオン電池とリアアクスルに搭載したシングルモーターを組み合わせ、最高出力272馬力を発揮します。
運動性能は、0-100km/h加速が4.5秒以下、最高速度は230km/hで、1回の満充電での航続距離は400kmを目指しているといいます。
車両価格は確定していませんが、日本での発売も予定されています。
※ ※ ※
この新型プロジェクトVとともに東京オートサロン2025で実車展示されるセブン170Rも、注目のモデルです。
「セブン」とは、超軽量かつ超高性能なライトウェイト・オープン・スポーツカーのシリーズで、元々はイギリスのスポーツカーメーカー「ロータス」が開発。
現在は製造権と販売権を獲得したケータハムによって展開されており、次代に流されないスパルタンな構造を引き継ぐFRスポーツカーとして、日本でも高い人気を誇ります。
そしてセブンシリーズのエントリーモデルとなるのが「セブン170」です。
なんとこのセブン170には、日本にとって馴染み深いスズキ製の660cc直列3気筒ターボエンジンが搭載されており、最高出力85馬力・最大トルク11.8kgfを発揮。
ボディサイズも全長3100mm×全幅1470mm×全高1090mmと、日本の軽自動車規格に収まるコンパクトな大きさのため、実際に軽自動車としての登録が可能です。
そして今回展示されるセブン170Rは、このセブン170の追加バリエーションのひとつで、スポーツサスペンションパックや14インチの専用アルミホイール&タイヤ、レーシングシート、4点式シートベルト、LSD、MOMOブランドのステアリングホイールなどを標準で装備した、よりレーシーなモデルです。
くわえて展示車両では、オプションのロールケージも装備しているとのこと。
このセブン170Rの車両価格(消費税込)は839万3000円で、日本で新車購入することが可能。
軽自動車としてとらえると決して安価なモデルではありませんが、約440kgの乾燥重量や、0-100km/h加速わずか6.9秒というスポーツカーとしての優れた性能を考えると、むしろコストパフォーマンスに優れた存在と言えるのかもしれません。