ホンダは大型自動二輪車「NT1100」の一部外観の変更と装備の充実を行い、2025年1月23日に発売すると発表しました。
■ホンダの大型ツアラー「NT1100」が進化!
ホンダは、2024年12月12日、大型自動二輪車「NT1100」の一部外観の変更と装備の充実を行い、2025年1月23日から発売すると発表しました。
NT1100は、ホンダが製造、販売する大型スポーツツアラータイプのバイク。
欧州市場では2021年10月に発売され、翌年となる2022年3月には日本国内でも販売がスタートしました。
そんなNT1100に今回一部改良が実施されました。
変更された点は、デイタイムランニングライトとウインカーを内蔵したヘッドライトを新たに採用し、デザイン面が改良されたことが挙げられます。
それにくわえて機能性も高められており、角度と高さを手動で5段階に変更できウインドスクリーンは、調節機構を見直すことで操作性が向上しています。
また、エンジンの圧縮比とバルブタイミングの変更により、低中回転域のトルクを向上するとともに、スロットルバイワイヤシステムによるスロットルバルブの開度設定を最適化。力強い中速域を実現しました。
そのほか、デュアルクラッチトランスミッションのセッティングを見直すことで、極低速域での扱いやすさを向上。
新たに電子制御サスペンションEERA(Electronically Equipped Ride Adjustment)も採用し、各センサーからの情報をもとに、状況に応じた減衰力に制御することで、乗り心地がより快適になっています。
さらに、リアサスペンションにはハンドルに配したスイッチで調整できる、電動プリロードアジャスターを採用して、使い勝手を高めたほか、バッテリーを軽量コンパクトなリチウムイオンバッテリーとして、軽量化とマスの集中化(重量を重心に近い位置に集中させる)を図りました。
このように一部改良されたNT1100のボディサイズは、全長2240mm×全幅860mm×全高1340mm(スクリーン最上位置1510mm)で、シート高は820mm。
エクステリアは、シンプルでありながら洗練された上品でモダンなイメージとし、大型化したアッパーディフレクターとロアーディフレクターによって快適性や防寒性能を高めながら、雨天走行時などの手元、足元の汚れ防止に貢献しているのが特長です。
パワートレインは、最高出力102馬力/7500rpm・最大トルク111Nm/5500rpmを発揮する1082ccの水冷直列2気筒エンジンを搭載。
ボディカラーは、「マットウォームアッシュメタリック」、「ガンメタルブラックメタリック」の全2色から選択可能で、価格は184万8000円での販売です。
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日本国内では2022年に初登場したばかりと、まだまだ歴史の新しいNT1100。
今回、大きく分けて7つの変更が加えられたことで、より使い勝手のいいスポーツツアラーとなりました。
なお、欧州では6速マニュアルと6速デュアルクラッチトランミッションの2種類が用意されていますが、日本国内に導入されているのは後者のみであり、今回の一部変更されたモデルでも6速マニュアルが導入されることはありませんでした。