12月25日といえばクリスマスですが、かつて「サンタクロース仕様」ともいえる特別なモデルが日本で販売されていました。一体どのようなクルマなのでしょうか。
■サンタカラーのクリスマス仕様車あった!
12月25日といえばクリスマス。
この日に向けて街が華やかなイルミネーションに彩られ、また前日のクリスマスイブや当日には、1つのイベント行事としてご馳走を食べたりプレゼント交換をしたりなど、多くの人々にとって心温まる時間を過ごす日となっていることでしょう。
そんな特別な日にちなんだ“サンタクロース仕様”ともいえる特別なモデルが、かつて日本で販売されていました。
一体どのようなクルマなのでしょうか。
そのクルマとは、キャデラック「ATSクリスマススペシャル」です。
キャデラックは、アメリカの自動車メーカーであるゼネラルモーターズが展開しているラグジュアリー・ブランド。
有名どころだと、アメリカ大統領の専用車として第一次世界大戦当時のウッドロウ・ウィルソンから、現在のジョー・バイデンに至るまで使用されているなど、世界各国の政府指導者やセレブリティから愛好されています。
また日本市場では2024年12月時点で、SUVを4車種、セダンを1車種展開しています。
そんなキャデラックには、2012年から2018年まで製造・販売していたミドルサイズセダン「ATS」というモデルが存在していました。
日本では2013年3月にデビュー。
1580kgの軽量ボディに前後重量配分50:50という重量バランスの良さや、当時クラス最高レベルの最高出力276PSを発揮する2リッター直噴ターボエンジン、スマートフォン感覚で操作できる統合的な業界初のインターフェース「CUE」を搭載しているなどの特徴を有していました。
そのATSの特別仕様車として、2014年10月にATSクリスマススペシャルが発表されました。
同車にはクリスマスシーズンにふさわしい“サンタクロースカラー”の「ホワイトダイヤモンド」と「レッドオブセッション」の2色のボディカラーを用意。
キャデラックの伝統である斬新なデザインと、キャデラックを象徴するフィンを思い出させるテールランプなどと相まって、クリスマスシーズンの街並みにさらなる煌めきとラグジュアリー感を添えています。
また特別装備として「CUE統合制御ナビゲーション」を標準で搭載。
これには大容量(16GB)SDナビゲーションをはじめ、VICS3メディア(ビーコンユニット搭載)、地上デジタルTV(フルセグ/ワンセグ対応)、4チューナー×4アンテナシステム、Bluetooth(電話/オーディオ対応)といった機能が集約されており、クルマの利便性及び快適性の向上が図られています。
なお、販売台数はホワイトダイヤモンドが5台、レッドオブセッションが5台の計10台が用意され、価格(当時の消費税率8%込み)は479万円で販売されました。