トヨタが海外で展開する巨大ミニバン「シエナ」。現行は4代目ですが、日本の中古車市場では3代目が流通しています。そのなかで黒い個体が発見されました。
■ゆっくりくつろげる北米トヨタ最大級ミニバン「シエナ」が中古車市場に登場
トヨタには日本で人気を誇るラージサイズの高級ミニバン「アルファード/ヴェルファイア」を超えるサイズの特大ミニバンが存在します。
それは「シエナ」というモデルで北米やアジアの一部地域で展開されている全長5mを超えるモデルです。
日本では正規販売されていないものの、歴代モデルは並行輸入されていました。
そんななかでも個性のある1台を中古車市場で発見しました。いったいどのような個体なのでしょうか。
日本メーカーのクルマにもかかわらず、日本国内で未発売のモデルは数多く存在します。
その理由として各国のニーズや交通事情に合わせていることもあって、日本では導入を見送られていることがほとんどです。
そのなかのひとつにトヨタが北米市場を中心に展開しているモデルである、特大ミニバンの「シエナ」があります。
シエナはもともと1997年に誕生した「プレビア」(日本ではエスティマ)の後継モデルにあたり、広大な居住スペースとスポーティーなシルエットが特徴的です。
4代目にあたる現行モデルのボディサイズは全長5175〜5185mm、全幅1994mm、全高1776mm、ホイールベースは3060mmの堂々とした大きさです。
全高こそ同社「アルファード」よりも抑えられていますが、全長と全幅はひと回り以上大きなサイズとなりました。
乗車定員は2+2+3の7人乗り仕様と2+3+3の8人乗り仕様があり、8人乗り仕様ではキャプテンシートにオットマンが装備された豪華仕様となっています。
また、最上級グレードには掃除機と冷蔵庫ボックスが標準装備され、オーディオコントロールスクリーンのサイズは12.3インチと北米高級ミニバンに相応しい仕上がりといえるでしょう。
パワートレインは、2.5リッターガソリン直列4気筒エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッド車となり、最高出力はシステム合計で245psを発生します。
このようなトヨタ最大級ミニバンのシエナですが、日本でも中古車市場で流通しています。
今回の個体は、アメ車を中心に取り扱いを行うフォード認定サービスディーラーの「ABE CARS Tama Garage」で取り扱われています。
年式は2020年の3代目モデルで、ボディカラーはブラック、走行距離は1万8000kmの個体です。
3代目のボディサイズは全長5085mm×全幅1983mm×全高1790mmで現行モデルよりはわずかながら小さいものの、それでも5m越えの全長はアルファードと比較しても圧倒的な存在感です。
パワートレインは、3.5リッターV型6気筒エンジンで8ATの組み合わせで最高出力は296psを発生します。
さらに今回の個体は、北米で展開されている特別仕様車「ナイトシェード スペシャル エディション」を輸入したものです。
ナイトシェード スペシャル エディションは、エンブレムをブラックアウトしただけでなく、19インチアルミホイールも光沢のあるブラックを採用することで、個性を際立たせています。
インテリアもブラックを基調としたシンプルなインテリアで、ロングスライドのセカンドシートや全席レザーシートは、高級感を享受できるでしょう。
さらにサードシートは床下に収納することで、さらにフラットで広大なスペースが確保できるため、荷物が多い時でも困りません。
また、電動ゲートや両側電動スライドドアなど、装備面においても高級ミニバンに相応しい内容です。
今回の個体は米国モデルではなくカナダモデルを並行輸入したもので、日本車には無いデザインとサイズ感や左ハンドルはアメ車らしさを十分に堪能できるでしょう。
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今回のシエナは、支払総額662万円(税込み)にて掲載中となっています。
広大な居住空間と3.5リッターからの296psという高出力は、ほかのトヨタミニバンにはない圧倒的な魅力を体感できるでしょう。