2024年12月19日、GMジャパンはシボレー「コルベット」の新たな一部改良モデルを発表しました。どのような変更点があるのでしょうか。
■迫力ウィングを追加!
2024年12月19日、GMジャパンはシボレー「コルベット」の新たな一部改良モデルを発表しました。
初代コルベット(C1型)は1954年にデビュー、以降モデルチェンジが繰り返され、現行モデルは2019年に登場した8代目(C8)となります。
8代目は、コルベットの伝統のFRレイアウトを捨て、GTレースで欧州のミッドシップスーパーカー勢に対抗するためにミッドシップレイアウトを採用しました。また、サスペンションに横置きリーフスプリング式を採用するという伝統も捨て、ダブルウィッシュボーン式になりました。
この変更にはファンならずとも世界中の多くの人が驚き、賛否両論巻き起こりました。
現行8代目のボディサイズは、全長4630mm×全幅1940mm×全高1225mm、ホイールベース2725mmの2ドア・2人乗りで、クーペとコンバーチブルがラインナップされています。
エンジンは、標準モデルに最高出力502PS・最大トルク637N・mを発生し、時速0〜60マイル(約97km)加速2.9秒というスペックをもつV型8気筒6.2リッターを搭載。これには伝統のOHVが引き継がれています。トランスミッションは8速DCTが採用されています。
ハイパフォーマンスモデル「Z06」では、V型8気筒5.5リッターDOHCエンジン+8速DCTが搭載され、最高出力646PS・最大トルク623N・mを発生、時速0〜60マイル加速2.6秒のスペックを叩き出しています。
また、コルベット史上初の四輪駆動・ハイブリッドとなる「E-Ray」もラインナップに加わっています。このパワートレインは、最高出力502PS・最大トルク637N・mを発生するV8・OHVで後輪を駆動し、フロアトンネル内に最高出力162PS・最大トルク165N・mを発生するモーターを置き、容量1.9kWhのリチウムイオンバッテリーから電源供給を受けて前輪を駆動する方式がとられています。
このハイブリッドシステムは、システム総合最高出力664PSを発揮し、コルベット史上最速の時速0〜60マイル加速2.4秒を達成しています。
2024年12月19日にGMジャパンが発表した一部改良を遂げたコルベットは、新デザインのリアスポイラーを採用し、よりダイナミックでアグレッシブなスタイルになり先進的な個性を印象づけるものとなりました。
また、ボディカラーに新色「セブリングオレンジ ティントコート」を加えた全8色展開に拡張されたのもポイントです。
インテリアでは、エントリーモデルの「2LTクーペ」のステアリングホイールのエアバッグカバーを従来の樹脂製から、上級グレード「3LTクーペ」に採用されるステッチ入りレザータイプに変更し質感を高めています。
また、3LTクーペとコンバーチブルのインテリアカラーに「アドレナリンレッド ディップド」の2色を新たに追加し、全6色から選択可能としています。
さらに、時速40km/hまでの走行時にフロントエンドを約50mmリフトアップさせて、段差やスロープなどでストレスなく走行することが可能な「フロントリフトハイトアジャスター」を2LT クーペのオプションとして追加しています。なお、3LT クーペ、コンバーチブルは標準装備となっています。
Z06では、メーカーオプションとして、オレンジキャリパーを装備したより軽量で耐フェード性にも優れる「Brembo製パフォーマンス カーボンセラミックブレーキ」と、コルベット史上最高のダウンフォースを生み出し、抜群のコーナリング性能を提供する「Z07 パフォーマンスパッケージ」、バネ下重量を軽量化しサーキット走行において最大限の性能を発揮する「ビジブルカーボンファイバーホイール」の3種を設定しています。
また、エンジンルーム内には鮮やかな「LT6 レッド エンジン インテーク」を標準装備し、ボディカラーをこれまでの3色から8色に増やし、ドアミラーカバーをカーボンフラッシュ メタリックに変更、加えてインテリアカラーも1色から「3LT クーペ」「コンバーチブル」と同じ6色から選べるようになり、カラーバリエーションが大幅に拡大されました。
価格(消費税込)は改定され、ベースグレードとなる2LTクーペが1420万円から、最上級モデルとなるZ06が2580万円までとなっています。なお、これまで期間限定の予約販売となっていたZ06とE-Rayは、通年販売となりました。