全通まで「あと2年」!? 東関東道「最後の未開通区間」工事状況が発表 ネックの“潮来~鉾田”開通予定を不安視する「最大の難関」とは
■全通まで「最後の30km」
NEXCO東日本は2024年12月25日、東関東自動車道の最後の未開通区間である潮来(いたこ)~鉾田間について、開通見通しを2026年度と発表しました。
これは23日に開かれた第7回「事業連絡調整会議」で明らかにされたものです。
東関東道は外環道の高谷JCTを起点に、酒々井、成田、佐原、潮来、鉾田を経て、茨城町(水戸の手前)で北関東道に接続します。
東京~千葉をつなぐ大動脈であるだけでなく、広域的には常磐道の第二ルートにもなります。さらに、近くて遠かった千葉県~茨城県の直結「信号ゼロ」ルートとして、重要な役割を果たすと期待されています。
そんな東関東道ですが、最後の未開通区間が、潮来~鉾田の約31kmです。霞ヶ浦と太平洋に挟まれた行方・鉾田エリアを連絡します。縦に長い湖「北浦」が伸びますが、鹿島臨海鉄道は東側、東関東道は西側を抜けていきます。
途中、南から「麻生IC」「行方PA」「北浦IC」が設置予定です(いずれも仮称)。
さて、今回の会議では、どこまでの進捗が報告されたのでしょうか。
まず、用地取得は完了していて、あとは全区間で工事を粛々と進めている状況です。平地なので基本的に盛土部ですが、各地で形が見えてきています。時間のかかる橋梁部も、すでに多くが橋桁もかけ終えた状況となっています。
全通めどですが、もともと「2025~2026年度」となっていたのが、今回「2026年度」と明記されました。
少し後ろ倒しになった格好ですが、その原因は、取得済みの用地が、まだ地権者によって明け渡されていないところがあるようです。支障物件の除去が滞っている案件もあり、2026年度全通もそれ次第ということです。
ただそのなかでも、北側からの延伸区間である「鉾田~北浦」(7.9km)については、2026年半ばに先行開通させたい構えです。