ダイハツは「東京オートサロン2025」で、「ハイゼット トラック ジャンボ EXTEND2」を公開します。どのようなクルマなのでしょうか。
■「屋根が伸びる軽トラ」がまた進化!?
ダイハツは2024年12月26日、2025年1月開催のカスタムカーイベント「東京オートサロン2025」へ出展すると発表しました。
出展車両の1台である「ハイゼット トラック ジャンボ EXTEND2」(以下、ハイゼットエクステンド2)とは、どのようなクルマなのでしょうか。
ハイゼットエクステンド2は、ダイハツの軽トラックである「ハイゼット トラック」のうち、キャビンを延長して居住スペースを確保した「ジャンボ」仕様車をベースとしています。
実はこのクルマは、2023年の「東京オートサロン2023」で公開されたコンセプトカー「ハイゼットトラック ジャンボ エクステンド」をベースにしています。
最大の特徴は後部で、通常は荷台となっている部分に専用のキャノピーを装着。このキャノピーは筒状になっており、後ろに向かって1200mm延長します。
これにより、キャノピー内部の空間が拡張され、最大荷室長は2600mmを確保。内部はマット敷きとなっており、着替えや車中泊も可能そうな空間が広がり、来場者を中心に大きな反響が寄せられていました。
そして2023年11月、愛知県・岐阜県で開催されたFIA世界ラリー選手権(WRC)最終戦「ラリージャパン2023」会場の豊田スタジアム(愛知県豊田市)内で、「ハイゼット ジャンボ エクステンド」が公開されました。
東京オートサロン2023のハイゼットエクステンドを実車化したもので、コンセプトカーではなく、公道走行可能な車両として登場しました。
構造はコンセプトカーと異なり、筒本体ではなく外側のみがスライドする機構を採用。これにより車室内の空間は延長していないものの、リアは「壁と天井」が備わる空間を確保でき、テールゲートのタープテントを下ろすと、プライベート空間を確保できます。
ボディはレッドに塗装され、ルーフやフロントフェイスにはブラックとイエローのストライプをあしらわれたほか、足元にはコンセプトカーと同様に、ボルクレーシング「TE37」のブロンズのアルミホイールを装着。
ラリージャパンに出場する「D-SPORT Racing Team」の「コペンGRスポーツ」ラリーカーと同様のデザインとし、ラリーを支えるサポートカーとしての役割を果たしています。
2024年11月、2024年シーズンのFIA世界ラリー選手権(WRC)第13戦「ラリージャパン2024」の開催時にも再び姿を現し、コペンGRスポーツ(55号車・相原泰祐選手/萩野司選手)でJR3クラス3連覇達成をサポートしています。
オートサロン2025で披露されるのは「エクステンド2」という名称の通り、これらのモデルの進化版とみられます。
現在のところ詳細は不明ですが、公開された画像では筒の内部が異なっているほか、ホイールのデザインも変更され、ふたたび改良が施されているようです。
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このほか東京オートサロン2025のダイハツブースでは、「ミラ イース GR SPORT コンセプト」や「アトレー WILDRANGER2」、「ハイゼット トラック ツールベース」などの計7台が展示されます。
東京オートサロン2025は、2025年1月10日から12日まで、幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催予定です。