2024年12月25日に福島県警察は新たなパトカーの運用を開始しました。どのような特徴があるのでしょうか。
■まさかのクラウンパトカー登場! 待ちに待った16代目クラウンだ!
「白黒パトカー=クラウン」というイメージが定着するなど、クラウンとパトカーの関係は長きにわたります。
そんななか新たに、16代目となるトヨタ「クラウンシリーズ」の「クラウンセダンFCEV」をベースとした白黒パトカーが誕生しました。
トヨタはこれまで水素社会の実現に向けて様々な取り組みをしてきました。
商品としては、多様なエネルギーから製造可能で水素を燃料とする燃料電池車(FCEV)として、2014年に世界に先駆け量産を開始した初代ミライが登場。
2020年には2代目ミライにフルモデルチェンジを遂げています。
また2023年には、さらなる水素社会の実現に向けてフラッグシップである16代目の「クラウンシリーズ」のセダンに、ハイブリッド車(HEV)に加えてFCEVも用意。
その他、実証実験という形でゴミ収集車や救急車のFCEVも展開しています。
さらにはFCEVでなく、水素を燃料とするエンジンも研究開発を進めており、モータースポーツでは「GRカローラ」に気体・液体を燃料とした2つの水素エンジン車で参戦。
その他グローバルでの実証実験として「ハイエース300系」のFCEVや水素エンジン車も展開していきました。
こうしたトヨタの水素社会への取り組みが続く中で、2024年11月頃からSNSでクラウンセダンの白黒パトカー仕様が目撃されていました。
その正体が今回、2024年12月25日に福島県警察が公開した「クラウンセダン FCEV」です。
福島県では「脱炭素社会の実現に向けた水素利用推進事業」を推進しています。
今回のクラウンセダンFCEVはその一環で導入が実現したと言います。
なお12月25日には、県警本部庁舎前で式典が行われました。
同日には福島県警察の公式SNSも更新され、以下のような投稿がされています。
「【全国初!トヨタクラウンFCEVパトカー】
福島県及び福島県警察は、水素社会の実現に向け、県民の皆さんに水素を身近に感じていただくため、トヨタ自動車との連携のもと、最新のクラウンFCEVをベースにした燃料電池パトカーを全国に先駆けて導入しました。
県民の安全・安心を守るため、皆さんの街を燃料電池パトカーが走ります」
※ ※ ※
今回導入されたクラウンセダンFCEVパトカーは1台のみとなり、交通機動隊に配備されるようです。
また導入価格は赤色灯などの追加装備などを含め約2000万円だと言います。
現在、クラウンパトカーは先代となる15代目クラウンが多く見られてます。
そうしたなかで、白黒に塗装された16代目のクラウンが登場したことで多くのファンも注目しておりSNSでも様々な反響が出ています。
こうした反響により、トヨタや福島県が進めている水素社会の実現に向けた取り組みが広く認知されることに期待せずにはいられません。