ホンダ「モンキー」は、半世紀以上も世界中で販売されているグローバルなレジャーバイクです。一体どのようなバイクなのでしょうか。
■半世紀以上も世界中で愛されるモンキーとは
ホンダ「Monkey125(モンキー125)」は、レトロなデザインと愛らしいコンパクトさを持ち、不変的な人気を持っているバイクです。一体どのようなバイクなのでしょうか。
モンキー125は、125ccクラスの原付2種に分類されるレジャーバイクです。
モンキーシリーズは、ホンダの子会社が1961年に東京都日野市に開業した遊園地“多摩テック”の「遊戯物」として製作された「モンキーZ100」をルーツにしています。
子どもたちでも扱えるようにコンパクトな車体に5インチタイヤという愛らしいデザインが特徴的でした。
一般公道向けの初代モンキー「Z50M」は、1967年に登場。スーパーカブの4ストローク50ccエンジンを搭載し、クルマのトランクに積載することができるようにハンドルとシートを折り畳み式に設計。そのユニークなデザインとコンパクトさで人気を博しました。
その後、ロードレースマシンを彷彿とさせる「モンキーR」や同社の250ccオフロードモデル「XLR BAJA」のイメージを反映させた「モンキー BAJA」など、さまざまなモデルが登場し、カスタムベース車としても注目を集めました。
2017年には、50ccモンキーの最終モデルとして50周年スペシャルモデルが限定販売されました。
現行モデルのモンキー125は2018年に登場し、50ccモンキーの特徴を継承。最新の技術とクラシックなデザインを融合させたモデルとして注目を集めています。
2024年7月にはカラーリング変更が行われ、新たな魅力を加えています。
コンパクトな車体なため、軽自動車に車載することも可能です。近年ではキャンプツーリングなども注目されています。
スタイリングは、丸みを帯びた台形のフューエルタンク、厚みのあるタックロールシート、小ぶりなヘッドライトケースやアップマフラーなど、旧き良きモンキーの雰囲気をそのままに、各パーツのバランスに徹底的にこだわったデザインが特徴です。
また、すべての灯火類をLEDとし、艶やかなポリッシュ仕上げのフューエルタンクや深く輝くクロームメッキパーツなど、細部にも高い質感を追求しています。
足回りは、フロントに倒立式のテレスコピックフォーク、リアにはツインショックサスペンションを採用し、快適な乗り心地と高い走行安定性を提供します。
また、前後にディスクブレーキを装備し、フロントにはABS(アンチロック・ブレーキ・システム)を搭載。
12インチのY字スポークアルミキャストホイールにはモンキーの特徴である極太タイヤをセットし、軽快なハンドリングと爽快な走りを実現させています。
パワーユニットは、最高出力9.4馬力、最大トルク11Nmを発揮する、123ccの空冷4ストローク単気筒エンジン搭載。
低中速域で豊かなトルクを発揮し、歯切れの良い鼓動感とキビキビとした走りを実現しています。
トランスミッションは5速マニュアルを組み合わせ、シフト操作の楽しさも味わえます。
燃費性能は、WMTCモードで68.7km/L。タンク容量は5.6リッターを確保し、長距離走行にも対応。
機能面では、コンパクトな反対液晶タイプのメーターを採用。速度、燃料残量、トリップメーターなどが表示され、視認性に優れています。さらに、イグニッションON時には“まばたき”アニメーションの演出があり、遊び心も搭載。
カラーバリエーションは「ミレニアムレッド2」「パールカデットグレー」「シーンシルバーメタリック」の3色展開です。
モンキー125の車両価格(消費税込)は、45万1000円。
最大乗車定員は2名で、運転には小型限定普通二輪免許以上が必要になります。