日産のアメリカ法人は、2024年12月3日、テネシー州スマーナにある車両組み立て工場にて、2025年型の新型「ムラーノ」の生産を開始しました。どのようなクルマなのでしょうか。
■新型「ムラーノ」ってどんなクルマ?
日産のアメリカ法人は、2024年12月3日、テネシー州スマーナにある車両組み立て工場にて、2025年型「ムラーノ」の生産を開始しました。
ムラーノは、日産が製造、販売するクロスオーバーSUV。初代モデルが登場したのは2002年で、当初は北米専売車として展開されていました。
発売直後から日本国内での販売を望む声が多く、2003年に開催された「第37回東京モーターショー」で参考出品したところ、予想以上の反響があったため、2004年から日本国内でも販売開始しました。
その後2008年に2代目モデルが登場し、2015年の生産終了とともに日本国内での販売は終了してしまいましたが、北米や中国では3代目モデルが登場し、販売を継続。
今回生産開始されたのは、その3代目モデルに続く、フルモデルチェンジした4代目モデルです。
ボディサイズは、全長4900mm×全幅1980mm×全高1725mm、ホイールベースは2825mm。
エクステリアは、最新の日産のデザインアイデンティティであるデジタルVモーショングリルを採用したフロント部分が特徴的。一部ユーザーの間では“エルグランド顔”などとも言われる豪華なフロントフェイスです。
また左右に広がったLEDテールライト、専用ツートンカラーも採用され、流麗でモダンなルックスとなっています。
リアワイパーはリアウインドウの上に収納され、マフラーも隠されており、後ろから見るとすっきりしたデザインも印象的です。
インテリアは、2つの12.3インチディスプレイ、64色のアンビエントライティング、ヒーター機能、クーラー機能、マッサージ機能の3つがついたフロントシート、ステアリングヒーターを装備し、高級感あふれる仕上がりです。
プッシュボタン式のシフトレバーを採用することで、センターコンソールに余裕のあるスペースを空け、収納スペース、カップホルダー、スマホのワイヤレス充電パッドといった実用装備を設置しました。
また、オプションで後部座席にサンシェードやシートヒーターをつけることも可能です。
パワートレインは、2.0リッターVCターボエンジンを搭載。パドルシフトつきの9速ATと組み合わせ、最高出力244馬力・最大トルク353Nmを発生します。
安全装備として、全方位運転支援システム「セーフティシールド360」を全モデルに標準装備しているほか、高速道路での走行をサポートする「プロパイロット」や「プロパイロット1.1」などの機能を装備。
価格は未発表で、発売時に発表される予定です。
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2014年の3代目モデル登場から、約10年ぶりにフルモデルチェンジされたムラーノ。
64色のアンビエントライティングや、マッサージ機能のついたシートなど、快適装備を充実させての生産開始です。
細かいところでいえば2列目シートの足もとが広くなったり、後部ドアの開きかたが大きくなって乗り降りやチャイルドシートの積み込みが楽になったりと、従来モデルからさまざまな面で進化しています。