ホンダは「CES 2025」において、新型EV「Honda 0 SALOON」のプロトタイプを世界初公開しました。かつて2024年1月に発表したコンセプトモデルをベースに、市販化に向けてブラッシュアップした、現実味のあふれる1台となっています。
■ホンダの新型車は「まるでスーパーカー」!?
2025年1月8日、ホンダはアメリカ・ラスベガスで開催された「CES 2025」にて、新型「Honda 0 SALOON（以下、サルーン）」のプロトタイプを世界初公開しました。
同車は、2026年にグローバル市場への投入を開始するホンダの新たなEV「Honda 0シリーズ」の、フラッグシップにあたるモデルだといいます。
今回発表された新型サルーンは、かつて2024年1月に開催された「CES 2024」で公開されたコンセプトカー「SALOON」の市販に向けたプロトタイプ（試作車）。
スタイリングの基本形状はコンセプト時のものを継承していますが、よく見ると全面的なブラッシュアップが図られており、ボディがよりグラマラスになったほか、細部は市販車として現実味のあるものへと刷新されていることが分かります。
フロント下部のロアグリルにあたる箇所は、コンセプトでは奥行き感のあるモニターとなっていましたが、今回のプロトタイプで光るスポイラー状のものに変更。
ボディサイドにはウインカーと思われるライトやカメラ式のサイドミラーが埋め込まれるほか、コンセプトでは片側1枚ずつのガルウイング式ドアでしたが、プロトタイプでは一般的な前後に独立した片側2枚のヒンジドアを備えています。
しかしこのヒンジドアもサッシュレスタイプとすることでスタイリッシュさを保っているのは、ホンダがいかに新型サルーンのデザインに力を入れているのかが垣間見える箇所でしょう。
またリアについては最もコンセプト時のデザインを色濃く残す部分ですが、ボディ下部のディフューザー形状と色の塗り分けが変わったことで、後方への迫力とスポーティ感が増しています。
そして今回とくに注目したい部分となるのがヘッドライト。
コンセプトではフロントガラス直下に埋め込まれた横長タイプのライトで、これも未来感あふれる先進的な造形でした。
しかし発表された新型サルーンでは一転、鋭い形状の縦長ライトをボンネット左右に配置したワイドなマスクとなり、さらにライトを覆う電動カバーを採用。
これはかつてのスポーティなモデルに多く採用された「リトラクタブルライト」を彷彿とさせるもので、新型サルーンの特徴的なロー＆ワイドなボディ形状も相まって、「まるでスーパーカー」な1台へと仕上げられています。
それでいて、インテリアは大人4人が贅沢かつ快適に過ごせるスペースを確保。
モニターを多用した未来的なデザインとともに、ルーフは巨大なガラス張りとなっており、閉塞感などは一切感じられない開放的な車内空間を実現しています。
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先述のように、ホンダはこの新型サルーンを含むHonda 0シリーズを2026年に発売することを予告しています。
新型サルーンの量産モデルについては2026年に北米で発売後、日本や欧州などグローバルへの展開を図る予定です。
今回発表されたプロトタイプがこのまま市販車へと進められれば、その斬新なスタイルから街中で多くの注目を集めることは間違いなく、詳細なスペックを含めて今後のホンダからの続報に引き続き注目です。