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トヨタが「超凄いヤリス」世界初公開! 2Lエンジン&ミッドシップ採用!? 可変ウイング仕様も登場!? ニュル参戦やGR86進化、ランクルなどドドッとオートサロンで発表

くるまのニュース 2025年1月10日 9時50分

2025年1月10日にTOYOTA GAZOO Racing Racingは、「ニュルブルクリンクでのクルマづくり」をメインテーマとした様々な発表を行いました。凄いGRヤリスなども披露されましたが、どのような展示があるのでしょうか。

■ニュルへの想いから始まるTGRの東京オートサロンとは

 毎年1月に開催されるカスタムカー&チューニングカーの祭典「東京オートサロン」が2025年も1月10日から12日に開催されます。

 近年では各自動車メーカーもオートサロンの場で様々な発表をおこなっており、ここ数年はカンファレンスのトップバッターはトヨタが努めています。

 そんなトヨタそして、TOYOTA GAZOO Racing Racing(以下、TGR)はどのような内容を発表したのでしょうか。

 2025年のオートサロンでは、TGRとマスタ―ドライバーのモリゾウこと(豊田章男会長)の原点となる「ニュルブルクリンクでのクルマづくり」をメインテーマとした発表や展示を行っています。

 カンファレンスではTGRの高橋智也プレジデントが登壇し、ひとつひとつのテーマに答えるようなカタチでその出来事のトークを繰り広げていました。

 そのなかでは、新たに2025年よりニュルブルクリンク耐久シリーズおよびスーパー耐久シリーズにTGRとモリゾウがオーナーを務めるプライベートチームROOKIE Racingが一体となった「TOYOTA GAZOO ROOKIE Racing(以下、TGRR) 」として参戦すると言います。

 またTGRのモータースポーツ参戦については、2024年に大きな話題となった、MoneyGram Haas F1 Teamとの提携をはじめ、欧州でのドライバー育成を目的としたHitech TGRの活動。

 さらに2024年にMODELLISTAやTRDブランドを展開するトヨタカスタマイジング&ディベロップメントから分かれたTOYOTA GAZOO Racing Developm entの設立など、モータースポーツにおける3要素「People 」「Product 」「Pipeline 」を鍛える取り組みを進めていくとしています。

 さらに、人づくり・環境づくり・しくみづくりを一気通貫で進めるため、TGRが取り組むモータースポーツのグローバル体制を強化。

 モリゾウをトップとして、直下に加地雅哉氏と春名雄一郎氏という2名のグローバルディレクターを配置することで関係機関や関係会社、レーシングチームなど国内外の拠点との連携を強化して、人づくりと環境構築を進めていくようです。

Toyota Supra (ニュルブルクリンク訓練車両)

 このように新たなTGRのモータースポーツ活動が明かされたなかで、注目したいクルマもお披露目されました。

 それが「GRヤリス(ニュル24h 参戦車両)」、「GRヤリス M コンセプト」、「GRヤリス エアロパッケージ(プロトタイプ)」です。

 まずニュル24hへの参戦については、2024年にモリゾウやプロドライバーなど、多くのドライバーがニュルブルクリンクを含めた国内外の様々な道でGRヤリスの走行テストを行い、参戦準備を進めてきたと言います。

 そして2025年は、新開発8速AT「GR DAT」を搭載した進化型GRヤリスをベースにした「GRヤリス(ニュル24h 参戦車両)」で、6年ぶりにニュルブルクリンク24 時間耐久レースへ参戦。これにより、モリゾウとTGRの原点であるニュルブルクリンクで、人とクルマを鍛えていくとしてようです。

 また昨今、水素エンジンを搭載するGRカローラやカーボンニュートラル燃料(CN燃料)を用いたGR86などで開発を主にして参戦してきたスーパー耐久シリーズ。

 2025では、水素エンジンGRカローラやCN燃料GR86に続いて、新たなエンジンとシャシレイアウトを採用したGRヤリスでも参戦すると言います。

 ここでは、GRヤリスの更なる可能性を追求するために、レースという極限の環境下で「壊しては直す」をくり返し、モリゾウやプロドライバー、ジェントルマンドライバーなどからのフィードバックを反映する「ドライバーファーストのクルマづくり」を実践していくため、「GR ヤリス M コンセプト」で参戦。

 この「GRヤリス M コンセプト」は、2024年に「トヨタが新たなエンジンを開発」として話題となった開発中の2リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載。

 さらにTGRではラインナップしていなかったエンジンをミッドシップマウントにしているのが特徴です。

 2024年に発表したエンジンをその翌年にレースで使うというトヨタらしいアジャイルなプロジェクトと言えそうです。

 そして「GRヤリス エアロパッケージ(プロトタイプ)」は、これまで様々なモータースポーツやサーキット評価の現場で出た課題一つ一つに向き合い、プロドライバーとともに目標とする性能に一切の妥協を許さず開発し続けているエアロパーツを搭載したコンセプトモデルだと言います。

 特徴としては、走行シーンに合わせて角度が調整できる「可変式リヤウィング」など6つのパーツを搭載。

 これにより、空力性能・操縦安定性を追求するとともに、意匠面でも目を引く存在感を発揮するようです。

 また、2024年に発売した進化型GRヤリスのRCグレードにメーカーオプション設定し、話題となった「縦引きパーキングブレーキ」も搭載しています。

ニュルブルクリンク24 時間 耐久レース参戦車両

※ ※ ※

 その他、TGRブースには下記のクルマが展示されます。

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・ニュルブルクリンク24 時間 耐久レース参戦車両
Toyota Supra (ニュルブルクリンク訓練車両)
TOYOTA ALTEZZA 109号車(2007年ニュル24h 参戦車両)
LEXUS LFA 48号車(2014年ニュル24h 参戦車両)
TOYOTA 86 86 号車(2014年ニュル24h 参戦車両)
GR SUPRA 90号車(2019年ニュル24h 参戦車両)

・モリゾウガレージ
カローラ 1966年式
R360 クーペ 1960年式
スバル360 1967年式
ミゼット 1962年式
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 また屋外会場でもTGRにより「GRカローラ ラリー コンセプト」、「GRヤリスRally2」、「セリカ GTFOUR ST185」のデモランが行われるようです。

■まだまだ2025年のTGRは面白い! 進化するGR86やランクルにも注目!

 そのほか、「GR86 ソフトウェアアップグレード」も発表されました。

 2021年に誕生して以来「GRらしい走りの味」を持つクルマとして、多くのユーザーから支持されているGR86。

 2024年の一部改良では、GR86を用いて参戦を継続していプロドライバーからのフィードバックを生かし、様々なモータースポーツからの学びを反映しました。

 MTではスロットル特性の変更を 、ATではダウンシフト操作時における許容領域の拡大などを実施。

 これにより、アクセルレスポンス向上や素早いシフトダウンを可能にするなどで「GRらしい走りの味」に磨きをかけきたと言います。

 そんな改良を一部改良前からGR86に乗っているユーザーにも体感してもらうべく「ソフトウェアアップグレード “GR86 PERFORMANCE SOFTWARE for MT”」と「“GR86 PERFORMANCE SOFTWARE for AT”」を2025 年春から販売します。

 内容としては、MTがモータースポーツで求められるブリッピング操作のしやすさに着目し、エンジントルク制御を変更。アクセル操作に対してよりダイレクトなレスポンスが得られるスロットル制御を採用し、限界域での扱いやすさを向上されました。

 ATでは、モータースポーツに参戦するユーザーの要望に応え、ダウンシフト操作時におけるエンジン回転数の許容領域を拡大。より広いトルクバンドを活用したスポーツ走行を楽しめるようです。

 その他、国内のサーキットなどでアンチラグ制御の追加やスピードリミッター上限速度の引き上げなど、クルマのポテンシャルを引き出す機能が有効となるサービスの「サーキットモード」において、ジムカーナやダートトライアルなどの施設を中心に対象サーキット・施設数を現状の50 か所から76か所に増やしたといいます。

サーキットの対象施設が増えた!

 また以前からTGRが展開している「GRパーツ」では新たに下記のラインナップを追加。

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 ・GRヤリス
 GR機械式LSD(AT):2025年春発売
 GRエンデュランスバンパーボルトセット:2025年夏発売
 ・GR86
 GRファイナルギヤキット:2025年春発売
 冷却フィン付きデフキャリア:2025年春発売
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 さらに同じくTGRが以前から展開している「GRヘリテージパーツ」では、「70/80スープラ」、「AE86」、「ランクル40」などのなど7車種25品目の発売を予定し、一部は東京オートサロン2025の会場にも展示されます。

 また今回のTGRブースでは、これまでトヨタ車体が展開してきた「ランクルBASE」も設けられています。

 その理由は、2025年2月1日からトヨタ車体からトヨタに事業が移管されて、ランドクルーザー専門店「ランクルBASE」が展開されるためです。

※ ※ ※

 TGRのモータースポーツ活動や、今後のクルマづくり、さらに既存ユーザーへのカスタマイズフォローなど様々な内容が発表された2025年。

 東京オートサロン以降、TGRがどのような活動・展開をしていくのか、注目せずにはいられません。

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