2025年の冬は例年以上に雪が多くなる予報が出ています。降雪地帯でのドライブは、予期せぬトラブルが起きることも多く、しっかりとした準備が必要です。どのような装備を整えておけば安心なのでしょうか。
■冬のドライブに備えておきたい装備とは
2025年の冬は雪が多いという長期予報が出ており、直近の天気予報でも2月2日は関東でも積雪の恐れがあると言われています。
そんな積雪はドライバーにとって心配の種ではないでしょうか。
というのもここ数年、日本海側などの地域で災害級の大雪が降り、何台もの車が道路上で動けなくなる事態が発生しています。交通麻痺が何日も続くこともあり、降雪地帯へのドライブを計画している場合は、しっかりとした準備が必要です。
雪道ドライブに欠かせない基本装備は、雪用タイヤやタイヤチェーンです。これに加えて、作業用のゴム引き手袋、長靴(雪靴)、除雪用スコップ、懐中電灯、雪落とし用ブラシ&スクレーパー、解氷剤、ブースターケーブル、牽引ロープも用意しておくと安心です。
ゴム引き手袋は、農作業などに使用されることが多いテムレスなどの冬用手袋が便利です。特にチェーン交換時でも手が冷えず、スキー用グローブより作業向きです。
除雪用スコップは、駐車中に積もった雪を取り除くのに役立ちます。特に2WD車の場合、大量の降雪があると駐車場所から動けなくなる可能性があるため、必携と言えるでしょう。スコップは金属製より軽量な樹脂製が適しており、積載時に他の荷物を傷つける心配もありません。
牽引ロープとブースターケーブルは緊急時の必須アイテムです。深雪や路外に落ちた際、近くの車に助けを求める際に役立ちます。また、バッテリーが上がった場合には、他車から電力を供給してもらうことが可能です。
これらを常に携行しておくことで、トラブル時に安心できます。特にハイブリッド車の場合は、救援ターミナルの場所を事前に確認しておくと良いでしょう。
さらに、大雪で道路上に立ち往生した場合を想定した装備も重要です。防寒用アイテムとして、ダウンジャケットなどの上半身用衣類に加え、下半身や足元を温める毛布やルームシューズなども準備しておきましょう。エンジン停止時の寒さ対策として、窓に貼るシェードや携帯カイロ、カセットガスボンベ用ヒーターなども有効です。火気を使用する際は、換気や火災対策を忘れないようにしてください。
防寒対策と同時に、食料や飲料水、トイレの準備も欠かせません。調理不要の高カロリーな食料を最低2日分、水は1日2リットルを目安に用意しておくと安心です。特に狭い車内ではエコノミー症候群を防ぐため、水分補給が重要です。トイレ対策には、携帯トイレや折りたたみ式ポータブルトイレを用意しておきましょう。
筆者(山崎友貴)は雪国へのドライブ時に、専用携行缶でガソリンを持参しています。山間部では給油所が遠い場合が多く、燃料切れは生命の危機にもつながりかねないためです。携行缶使用時は、事前に規定書類への記名が必要です。
降雪地帯へのドライブでは、予期せぬ事態への心構えが必要です。初心者でもエキスパートでも、十分な準備を整えて安全にドライブを楽しみましょう。