ここのところ海外の通信社がスバル次期型「アウトバック」と思われるプロトタイプをスクープし、予想レンダリング画像も続々登場しています。その新型予想はどのようなものになっているのでしょうか。
■次期型アウトバックは「カクカク」のラージSUVに?
スバルのフラッグシップモデルでSUVの「レガシィ アウトバック」の現行モデルは、2019年にワールドプレミアされ、日本市場では2021年10月に登場するも、たった4年の2025年3月で国内販売終了となることが同社から公式発表されました。
しかし、ここのところ海外の通信社で次期型アウトバックと思われるプロトタイプがスクープされ、そのプロトタイプを元に作成したレンダリング画像がSNSで多数アップされるなど、さまざまな憶測が飛び交っています。
アウトバックは、1994年に「レガシィ」の派生モデル「アウトバック」として初デビューし、日本市場では1995年に「レガシィ グランドワゴン」の車名で導入されました。以降、日本市場では「レガシィ ランカスター」「レガシィ アウトバック」と車名を変えながらフルモデルチェンジが繰り返され、現行モデルは6代目となっています。
現行6代目のボディサイズは、全長4870mm×全幅1875mm×全高1675mm。そのスタイルはSUVとステーションワゴンを融合した洗練されたデザインが特徴です。また、力強いフロントフェイスや厚みのあるフェンダーがアクティブ感を演出し、洗練されたボディラインが上質さを強調しています。
パワートレインは、最高出力177PS・最大トルク300N・mを発生する水平対向4気筒1.8リッター直噴ターボにCVTを組み合わせた四輪駆動となっています。
現在の車両価格(消費税込み)は440〜499万9000円です。
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スクープされた次期型アウトバックは、流麗なボディラインを持つ現行モデルとは対照的なカクカクしたボディラインで、スクエアでワイドな印象を受けます。
ホイールアーチは多角形、フロントグリルは横長の長方形に見え、全体的にスクエア・カクカクをテーマにしたデザインとしているのかも知れません。
また、水平対向エンジン搭載車らしく、ボンネット位置はSUVにしては低く、フラットなのが特徴的です。
スクープ画像を元に制作されたと思われる、SNSで散見されるレンダリング画像を見ると皆だいたい同じような作画で、長方形のグリルの両端には分割されたヘッドライトがあり、スクープされたプロトタイプでは隠されていたリアクォーターは、A・Bピラーともにブラックアウトされ、屋根が浮いているように見える”フローティングルーフ”と予想しているものと、逆に極太のピラーで小さなリアクォーターウインドウを備えると予想しているものとに大別されていました。
リアエンドは共通して、水平基調の細いリアコンビネーションランプを採用し、すっきりとしたフラットでスクエアなデザインと予想しているものが目立っていました。
予想されるボディサイズは、現行モデルよりも全体的に大きくなりそうで、全長は5m近く、全幅は1.9mを超えるという予想が目立っていました。スクープ画像を見ても、かなり大きなボディサイズであることがわかります。
もし、このサイズで市販化されるなら日本の道路事情では厳しいシーンが多くなりそうです。
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スバルの2024年1〜10月の世界生産台数は78万3923台で、そのうち日本でOEM供給モデルしかない軽自動車の販売を除く登録車に限れば(登録車にもOEM供給モデルがありますが)7万7381台と、日本市場の販売は1割程度となっています。
この数字を考慮すると、スバルはラージサイズSUVの需要の高い北米市場をターゲットとした大型のSUVを開発し、日本での販売をしない可能性が見えてきます。しかし、スバルは自動車左側通行・右ハンドルのオーストラリア、ニュージーランド市場で販売を展開していることを考えると、日本市場導入もあるのではないかと推測できます。
そもそも、スクープされたプロトタイプが次期型アウトバックではない可能性も捨てることができません。
さて、新型アウトバックはどうなるのでしょう。そして日本導入は本当にないのでしょうか。スバルからの今後の発表に期待しましょう。