スポーツカーのカスタムを得意とするCREWCH★クルウチは、2025年1月10日から開催の「東京オートサロン2025」にて、日産「スカイライン400R」に“6速MT”を搭載したカスタムカーを出展しました。
■「6速MT」仕様の現行「スカイライン」登場!
2025年1月10日、スポーツカーなどのカスタムおよびチューニングを得意とするクルウチは、幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区)で開催した「東京オートサロン2025」にて、日産「スカイライン」のハイパフォーマンスモデル「400R」のカスタムカーを出展。
より高出力化を実現するとともに、トランスミッションには純正モデルに存在しない「6速MT」を搭載しています。
スカイラインは、初代モデル登場した1957年から約68年以上にわたって販売の続いている、日産を代表するセダンです。
現行型のスカイライン(V37型)は2013年に発表された13代目にあたり、2019年には高性能グレードとして“400R”が登場。
同車はパワーユニットに、最高出力405馬力を発揮する3リッターV型6気筒ツインターボエンジン(VR30DDTT)を搭載するモデルで、あらゆる速度域においてアクセルを踏んだ瞬間から圧倒的な加速を味わうことができます。
このハイパワーは、ターボの過給性能を極限レベルまで引きあげていることで実現しており、圧倒的なパフォーマンスと研ぎ澄まされたレスポンスを両立。
メーカー純正の市販車としては随一の高出力を誇ることから、登場した当時は「スカイライン史上最強」と謳われ、今でもスカイラインが備えたプレミアムスポーツセダンとしての素性の良さを存分に楽しめる特別な存在となっています。
そんな現行スカイライン400Rに入念なカスタムを施し、より魅力的なモデルへと磨き上げた一台が、クルウチが今回の東京オートサロン2025で公開した「CREWCH★クルウチ400R MT ver」です。
同車はベースとして、2022年式の400Rを採用。
搭載するエンジンは純正モデルと同じVR30DETTとなりますが、コンピュータチューンを施すことで最高出力を45馬力増しの450馬力にまで向上。
そしてトランスミッションには先述のように、ファン待望の6速MTを組み合わせています。
この6速MTは、同じく日産のスポーツクーペ「フェアレディZ(RZ34型)」に搭載されるものを換装しているとのことで、同メーカーのパーツならではの信頼性の高さも備えています。
さらに注目すべきポイントとして、パーキングブレーキを足元の「足踏み式」からセンターコンソール上の「手引き式」へと換装。
これはミッションの変更以上に手のかかる大規模なカスタムとなったそうですが、高い技術力によって取り付けられたサイドのブレーキレバーは、まるで純正仕様と見紛うほど見事なクオリティに仕上がっています。
もちろんエクステリアにも手が加えられ、BUSOUフルエアロのほか、ボンネットやルーフもカスタマイズ。
オリジナルのサスキットを組み込んだほか、トランク上部には日産のスーパーカー「GT-R(R35型)」用のリアウイングも装着しています。
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このCREWCH★クルウチ400R MT verについてクルウチは、「国産で400馬力以上のマニュアルミッションの4ドアは無かったので作りました」と説明。
また、このモデルの市販化についてうかがったところ、そもそもこのカスタムカー自体がユーザーからの依頼によって製作された個体とのこと。
つまりクルウチの手にかかれば、愛車のスカイライン400Rを“MT仕様”へと進化させることが現実的な選択肢となるのです。
これまで現行スカイラインにはMTを搭載するグレードは存在せず、自らシフトチェンジを行いたいスポーツカーファンにとっては少し遠い存在でもありましたが、このCREWCH★クルウチ400R MT verの登場によって、さらなる大きな魅力を獲得することに成功したと言えるのではないでしょうか。