広島県の国道2号バイパスにある道の駅で、迷惑行為の抑制対策のため、2025年1月7日から「夜間消灯」という異例の措置が始まりました。
■迷惑行為が頻発
広島県の国道2号バイパスにある道の駅で、迷惑行為の抑制対策のため、2025年1月7日から「夜間消灯」という異例の措置が始まりました。
消灯措置が行われているのは、東広島市にある道の駅「西条のん太の酒蔵」です。2022年7月に開業したばかりの、真新しい道の駅です。
西条バイパスに面していて、広島~三原のちょうど中間あたりにあり、長距離移動のドライバーなどに重宝される存在です。
しかし、道の駅の敷地内で、改造車やバイクが夜な夜な集結し、騒音を出したり、ゴミを散乱させ、さらには危険走行も行われているといいます。住民からは「うるさい」「怖い」といった苦情も道の駅などへ寄せられ、対応に苦慮している状況でした。
このようなトラブルが発生している背景として、道の駅「西条のん太の酒蔵」が「広域災害拠点」を兼ねていることがあり、広いスペースが存在しています。これが「好き勝手に使えるフィールド」として、無法者には魅力的に映っているようです。
相次ぐ苦情を受け、管理者である国土交通省 広島国道事務所を中心に、ついに対策に乗り出しました。
1月7日からは、20時以降は照明を「50%減灯」し、22時以降は駐車場を「全消灯」することになりました。他にも敷地内の数か所に減速用の路面ハンプが設置されています。
SNS上などではさっそく「のんたの酒蔵いってみたけど駐車場、駐輪場は真っ暗」「のんたの酒蔵、夜来たら闇になってる」という投稿が。
ネット上のコメントでは以前から道の駅での迷惑行為に苦々しい思いを抱いていた人も多いのか「隣の市の三原市、道の駅神明の里周辺地域も、同じ様にバイクの騒音に悩まされています」「千葉県の道の駅いちかわも都心に近いせいか日祝の前日はマフラー改造したバイクや車でうるさいです」「奈良県の針テラスもバイク酷いよ。夜中、車で仮眠してたりすると怖いくらいブンブンひっきりなしに集まって来る」など、同様の嫌な目にあったという声も見られます。
ほかにもユーザーのコメントでは「昔の警察みたいに無法者にはボッコボコに、ド派手に、徹底的に、とっ捕まえて欲しいものです」「車両の差し押さえを行えるようにしましょう」「この手の輩を一網打尽にできるような法改正をしてほしい」と、厳罰化を求める怒りの声が巻き起こっています。
なお、今後は禁止行為として、
・許可なき集会、オフ会等、またはそれに類する行為
・空ぶかしや不必要なエンジン作動
・駐車マス以外の場所への許可なき駐車
などの項目を設定し、こうした行為について「監視カメラで録画し警察に提供します」と警告しています。