冬のカーライフで悩ましいフロントガラスの「凍結」。回避する方法はさまざまありますが、「駐車の向き」でも凍結をある程度避けることができます。
■フロントガラスの凍結を防ぐ「効果的な方法」とは
冬のカーライフでの悩みといえば「凍結」です。フロントガラスがカチコチに凍ってしまったり、寒い地域ではパーキングブレーキまで凍ってしまい、発車しようにもできないということも。
屋内に駐車すれば凍結は回避できるかもしれませんが、なかなかそうはいきません。毎朝、ガラスの氷を溶かすのに苦労しているという人は少なくないでしょう。
そんなフロントガラスの凍結を防ぐには、「凍結防止シート」などで覆ってしまうのが手っ取り早い方法です。
凍結のもととなる水蒸気を付着しにくくさせる効果が期待できます。
カー用品店などで購入できる凍結防止シートには、ボディに固定する磁石や紐がついており、取り外しも簡単です。
使い古した毛布やタオルなどでもいいですが、その場合は、風で飛んでいかないようドアで挟み込むなど、なんらかの方法で固定をする必要があります。
JAFによるユーザーテストでも、窓の凍結防止には「ガラスにカバーをかけることがもっとも有効だった」という結果がでています。
また同テストでは、撥水剤を塗布しておくことで、霜がついてしまってもスクレーパーで落としやすくなるという結果もでています。
これは、水滴がガラスにつきにくくなるためだと思われます。
本格的に寒くなる前に、ガラスの撥水コーティングもしておくと良いかもしれません。
■駐車する向きによっても「凍結しやすさ」は変わる!?
フロントガラスの凍結を防ぐため、実は駐車の向きも大切だといいます。
三菱は公式SNSで、冬ドライブの際の駐車時の注意事項として「凍結防止のため、クルマのフロント部を風下(かざしも)にして駐車しよう」と呼びかけています。
また三菱は、パーキングブレーキの凍結に関しても「駐車ブレーキはかけずにセレクターレバーを『P』レンジに」としています。
もちろん、駐車する際は平地に止めておくことが必須となりますが、AT車であればPレンジにしておくことで(平地であれば)動いてしまうことはありません。山間部などで凍結の心配がある場合は、パーキングブレーキは外しておくと良いでしょう。
念のためタイヤに輪留めをかけるとより安心ですが、積雪量が多い場合には掘り起こす手間が生じるので、こちらも注意が必要です。
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JAFによると、フロントガラスが凍結してしまった場合でも、お湯をかけて溶かすことはしないようにと警告します。
温度差でガラスが割れてしまうことにつながるほか、解けた氷がすぐに凍り付いてしまう可能性もあるため、注意が必要としています。
またデフロスターのみで解氷するのは長時間のアイドリングにつながるので、解氷剤やスクレーパーを併用して対応することが望ましいとしています。
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数年前SNSで「ぬるま湯を入れたビニール袋でガラス面をそっと撫でる」という方法が話題となりました。
ぬるま湯の温度などは、環境によっては適さないことも考えらえるため、こちらも注意が必要です。
やはりできる限り凍結しないように対策しておくことが、もっとも適切でタイパが良い方法かもしれません。