トヨタの米国法人は、「SEMA SHOW 2024」にて、「GR86 ラリーレガシーコンセプト」というカスタムカーを出展しました。このクルマについて、現在日本国内でもさまざまな反響が出ています。
■トヨタ「GR86 ラリーレガシーコンセプト」に称賛の声
トヨタの米国法人は、2024年11月にラスベガスで開催されたカスタムカーイベント「SEMA SHOW 2024」にて、「GR86 ラリーレガシーコンセプト」というカスタムカーを出展しました。
このクルマについて、現在日本国内でもさまざまな反響が出ています。
トヨタの「86(ハチロク)」は、同社がスバルと共同開発し、販売している後輪駆動(FR)のスポーツカー。初代モデルが登場したのは2012年で、高級志向ではなく多くのユーザーが楽しめる手ごろなスポーツカーを意識して、開発されました。
メインターゲット層は、かつてトヨタが販売していた「カローラレビン」および「スプリンタートレノ」というスポーツカーに乗っていた、もしくは憧れていた40代から50代の男性で、10年後20年後にはそれらのユーザーの子どもたちが憧れるようなクルマを目指して開発されたものです。
初代モデルの登場から約9年が経過した2021年には、現行型である2代目が誕生。車名は86から「GR86」に変更されています。
今回出展されたGR86 ラリーレガシーコンセプトは、上記のような経緯を持つGR86をベースに、1990年代にラリーで活躍した4WDのスポーツクーペ「セリカGT-Four」をオマージュ。
エクステリアには緑と赤を使用した往年のカラーリングを採用し、大きな赤いラリー用マッドフラップ(泥よけ)とエキゾースト、さらにセリカGT-Fourに影響を受けたというスポイラーを備えていました。
インテリアは、真っ白に塗装されたロールケージ(鉄パイプを張り巡らせて乗員を保護する補強パーツ)と、トヨタのモータースポーツ部門であるトヨタ・ガズー・レーシングのカラーリングに合わせた、赤い6点式ハーネス(シートベルト)が特徴的です。
パワートレインは、ベース車のFRレイアウトを改め、大改造を施しました。
トヨタのハッチバックである「GRカローラ」の3気筒ターボエンジンに、GR-FOUR AWDを組み合わせて搭載しています。
GR86とGRカローラは基本的なパワートレインのレイアウトやボディサイズもまったく異なるため、換装作業には困難が伴ったものの、エンジン自体はGR86のエンジンルームに収まり、駆動系とサスペンションは前方のシャシーを改造することでどうにか対応した、とのことでした。
このような特徴を持つGR86 ラリーレガシーコンセプトに対し。現在日本国内でもさまざまな反響が出ています。
まず見られるのが、「すげぇ」「割と好き」「これいいな♪」「うわ、めっちゃかっこいいじゃん…」「あー、このまま出さないでね。欲しくなっちゃうから」「めちゃめちゃかっこいい!!」という、称賛する声。
デザインの良し悪しはどんなクルマでも好みが分かれるものですが、GR86 ラリーレガシーコンセプトは多くのユーザーが魅力的に感じるデザインであるようです。
次に見られるのが、「やっぱトヨタのラリーカーって言ったらカストロールカラーだよね」「現地で見て一番アツいと感じたのがこの下駄履かせてる風リアウイング。一体型ウイングなのにわざわざ溝を掘ってる。ST205セリカGT-FOURファン大歓喜案件」「カラーリングとフロントの4連ライトがいい」「詳しくない人に『新しいセリカGT-FOURだよ!』と言ったら本当に信じてしまいそう。それぐらい完成度が高い」「やはりカストロールカラーのラリーカーは良い」という声。
先ほどの反響と同じくデザイン面を称賛する声であり、ボディのカラーリングやリアウイング、4連ライトといった、先ほどよりも具体的な部分を挙げて称賛しています。
つづいて見られるのが、「市販になったらGR86 GT-FOURの名前でよろしく」という声。
ラリーレガシーコンセプトというのはおそらく仮名で、仮に市販化することがあれば車名を変えて登場する可能性が考えられますが、セリカGT-Fourから名前を取っても構わないぐらい完成度が高い、と感じているユーザーの意見でした。
さらに見られるのが、「FRで欲しいと思うのは私だけ?」という声。全輪駆動は別に求めておらず、FRのほうが魅力的である、と感じるユーザーもいるようです。
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GR86をベースに、セリカGT-Fourをオマージュして登場した、GR86 ラリーレガシーコンセプト。その方向性は見事にハマり、一見のユーザーからも、セリカGT-Fourが活躍していた時代を知るユーザーからも支持されています。