ダイハツは「東京オートサロン2025」に、「ミラ イース GR SPORT コンセプト」を出展しました。軽のホットモデルということもあり注目されています。一方、かつてダイハツはキュートな軽コンセプトをスポーティに仕上げたカスタムカーを公開していました。
■超ホットモデル「TR-XX」の再来!?
ダイハツはカスタムカーの祭典「東京オートサロン2025」に、「ミラ イース GR SPORT コンセプト」を出展しました。5速MTとターボエンジンを搭載したことで、注目を集めています。
いっぽう、ダイハツは過去の東京オートサロンでも、同じような特徴を持つモデルを披露していました。
それが2019年1月開催の「東京オートサロン2019」で披露した「MIRA TOCOT SPORZA Ver.(ミラトコット スポルザ バージョン)」です。
ベースとなったのはベーシック軽コンパクト「ミラ」の派生モデル「ミラトコット」です。
ミラトコットは2018年6月に発売。シンプルで親しみやすい丸目のフロントフェイスやパステルカラーなどを採用し、若年女性やエントリー層をメインユーザーに想定し開発されました。
しかし、ミラトコット スポルザ バージョンはそれとは真逆のスポーティなスタイリングをまとっています。
ボディカラーはレッドとブラックの2トーンとし、フロントフェイスはブラックのヘッドライトに大開口のロアグリル、カナード風の下部スポイラーを備えたエアロを装着し、レーシーな雰囲気に。
サイドもアグレッシブなサイドスカートや「DAIHATSU SPORZA」のデカールを貼付。リアは左右2本出しマフラーと、レーシングマシンのようなディフューザーを装着しました。
さらにテールゲートには大きなGTウイングを備え、パフォーマンスの高さを予感させます。
このスポーティなカスタムはエクステリアだけでなく、足元は車高を低くするためにローダウンサスペンションを装着し、ホイールは16インチのゴールドカラーのワーク「マイスター」を履かせました。
インテリアも随所にレッドとブラックをあしらい、ステアリングはレッドステッチを施したMOMO製に変更。シフトパネルにはカーボン風の加飾を装着し、シート地もレッドのダブルステッチを施しています。
なお、パワートレインなどは変更なく、ターボの搭載などのチューニングが行われていなかったようです。
ちなみに、かつてダイハツはミラにスポーツグレード「TR-XX」を設定。1990年代にはスズキ「アルトワークス」や三菱「ミニカダンガン」など、各社で軽ホットハッチがラインナップされ、盛り上がりを見せていました。
また、ダイハツのコンパクトカー「シャレード」にはイタリアのチューニングメーカーデ・トマソとコラボレーションした高性能モデル「シャレードデ・トマソ」を設定。
ミラトコット スポルザ バージョンはこれらのモデルにあったレッドとブラックのカラーを思い起こさせる仕上がりでした。
東京オートサロン2019での公開後、ミラトコット スポルザ バージョンの市販化は行われず、その後ミラトコット自体も2023年12月で生産終了。
残念ながら、その姿は“幻”となってしまいました。
そんななか登場したミラ イース GR SPORT コンセプトは、再びシャレードデ・トマソやミラTR-XXを想起させるとして、非常に期待が高まっています。
また、ミラトコットとは異なり、本格的な5速MT×ターボエンジン搭載と、パワートレインにも手が加えられていることから、市販されれば遊び心のある軽スポーツモデルとして、間違いなく支持されるでしょう。