トヨタのコンパクトトールワゴン「ルーミー」をトヨタの本格四駆「ランドクルーザー300」顔に変更できるカスタムパーツが「東京オートサロン2025」で公開されました。
■「ランドクルーザー」×「ルーミー」=「ランドクルーミー」
大阪のカスタムメーカーESB(イーエスビー)は、2025年1月10日に開幕した「東京オートサロン2025」にて「ランドクルーミー」を発表しました。
ランドクルーミーとは、トヨタの小型トールワゴン「ルーミー」の顔面を、トヨタ「ランドクルーザー 300」顔に変更できるカスタムを施したモデル。車名もランドクルーザーとルーミーを上手くつなぎ合わせています。
ルーミーは、全長3700mm×全幅1670mm×全高1735mmという小型サイズで取り回しが良く、加えて高い全高によって室内空間も広いことなど、使い勝手の良さがファミリー層を中心に支持されています。
標準グレードのほか、水平基調で大型のメッキグリルを装着したカスタムグレードの2種類がラインナップされ、パワーユニットは、1リッターガソリンおよび1リッターターボが用意されます。
そんなルーミーを、フロントバンパーとリアバンパーのみを交換するだけで、ランクル顔に変更することができるカスタムパーツ「CLS FOX エアロキット」をESBが公開しました。
ESBの担当者によると、「ルーミーはアウトドアで使うクルマのイメージは無いかもしれませんが、ランドクルーミーは車高を上げたりフロントフェイスもSUVっぽくして、車中泊も楽しむことをコンセプトにしました」とコメントしています。
フロントは、もともとのルーミーが装着する大型のメッキグリルを活かしつつ、ヘッドライト下をグリル一体型フロントバンパーに交換。ランクル用のモデリスタパーツをオマージュした、迫力のあるフロントフェイスです。
なお、このフロントバンパーはトヨタの純正パーツではありませんが、ルーミーのフロントに違和感なくインストールされており、完成度の高さを感じさせます。
ブロックパターンのリアバンパーもランクルのモデリスタパーツを参考にしたもので、クロスオーバーを意識したデザインとしました。
今回は展示用ということで、ブラックのラッピングと「LANDCROOMY」のロゴ入りのパーツがボディサイドにあしらわれています。
加えて、バネを交換することで3cmの車高アップが可能となっており、タイヤは純正よりもひと回り大きいトーヨータイヤ オープンカントリー(165/65R15)に、オリジナルホイール(15インチ 6.0J+30)を装着し、オフロードカスタムを実現しました。
展示車ではルーフにINNO(イノー)のルーフラックを搭載。車中泊となるとどうしても車内のスペースが取られてしまうものですが、ルーフボックスに荷物を収納することで、積載能力をアップさせるという提案が行われていました。
さらにテールゲートを開けると、車中泊スペースが広がります。前席を一番前にスライドし、後席を前に倒して出現したフラットな面にルーミー専用の「FOXマット」を敷くことで、車内で快適に寝泊まりすることが可能となっています。
前出の担当者は、「ルーミーでは車高を落とすローダウンカスタムが多いのですが、ランクル顔のバンパーは、上げるだけでなく、下げるカスタムにも似合うと思います」とコメントしています。
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このランドクルーミーについてはすでに多くの反響があるといい、すべてのパーツを購入することも可能ですが、前後バンパーだけなどパーツごとに装着することもできるそうです。
ほかの人とは違ったルーミーのカスタムを求める人や、ルーミーでアウトドアレジャーを楽しもうとしている人にはうってつけのカスタムキットだといえるでしょう。