2025年1月12日に「GRカローラ・ラリーコンセプト」が世界初公開されました。
■「GRカローラ・ラリーコンセプト」世界初公開!
毎年1月に開催されるクルマのイベント「東京オートサロン」。2025年も1月10日から12日に開催されました。
最終日となった12日にTOYOTA GAZOO Racingは「TOYOTA GAZOO Racing スペシャルデモラン」を披露。
そこでは、サプライズとして「GRカローラ・ラリーコンセプト」が世界初公開されました。
GRカローラ・ラリーコンセプトは、WRC世界ラリー選手権に参戦するTOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)がモリゾウ氏(トヨタ・豊田章男会長)に「プレゼントしたい」という思いから開発されたモデル。
なおすでにTGR-WRTは、GRヤリスをベースとする「ラリー1車両」と「ラリー2車両」でそれぞれのクラスに参戦しており、ラリーで培ったノウハウが市販モデルにも活かされてきました。
そうした中で今回のデモランには、GRカローラのチーフエンジニア・坂本尚之氏と、GRヤリスのチーフエンジニア・齋藤尚彦氏も登場。
今回のGRカローラ・ラリーコンセプトについて、坂本尚之氏は次のように話しています。
「GRヤリスに負けてられないということで、GRカローラでもしっかりラリーで鍛えていきたいということで作りました。
2024年には市販モデルをベースに全日本ラリーに参戦してますが、これをさらに活かしたカタチで鍛えているのがこのコンセプトモデルです」
また齋藤尚彦氏は次のように話しています。
「いやーこの完成度の高さは悔しいですね。
GRヤリスも色々と苦戦してきて作り上げてますので。
実はグラベルだとGRカローラのほうが速かったりします(笑)」
なおGRカローラ・ラリーコンセプトの詳細は明かされなかったものの、「ラリー2車両」に準じたクルマづくりが行われているとのこと。
また、その姿や走りからは相当な戦闘力が備わってることがわかります。
見た目だけでも、個性的なフロントバンパー、ダクトが備わるボンネット&ルーフ、張り出した前後フェンダー。
リアも存在感のあるウイングに、スポーティなリアバンパー、そしてセンター出しマフラーが備わります。
足元には、しっかりとしたストロークがありそうなサスペンションをはじめ、タイヤはピレリ スコーピオンを装着していました。
そんな白煙モクモクのデモランを披露したGRカローラ・ラリーコンセプトですが、ボディにはモリゾウ氏の名が。
ただし、今回の東京オートサロン2025は体調不良で欠席のため、息子の豊田大輔氏がモリゾウ氏のレーシングスーツを着てデモランを披露しました。
またデモラン自体は、GRカローラ・ラリーコンセプト以外に、TGR-WRTのヤリ-マティ・ラトバラ代表のユハ・カンクネン 代表代行がGRカラーのトヨタ「セリカ(ST185)」を運転。
なおラトバラ氏はこのセリカについて自ら「GRセリカ」と名付けているようです。
さらに「GRヤリスRally2」を全日本ラリーにも参戦する勝田範彦選手が運転し、迫力のある走りを魅せ、会場を盛り上げていました。