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群馬~栃木~茨城「90kmの4車線道路」爆誕へ!? “地獄渋滞”国道50号の救世主「下館・協和バイパス」が進行中 立体交差&新ルートで「走りやすい無料道路」へ進化

くるまのニュース 2025年1月15日 7時10分

栃木~茨城をつなぐ東西軸である「国道50号」で、渋滞緩和のためのバイパス整備が進んでいます。完成すればどう便利になるのでしょうか。また、工事はどこまで進んでいるのでしょうか。

■長大な連続4車線区間が誕生!?

 栃木~茨城をつなぐ東西軸である「国道50号」で、渋滞緩和のためのバイパス整備が進んでいます。
 
 完成すればどう便利になるのでしょうか。また、工事はどこまで進んでいるのでしょうか。

 国道50号は、前橋市から小山市を経由し、水戸市までをつなぐ道路です。群馬・栃木・茨城の3県をまっすぐ東西につなぐネットワークとなります。

 そんな重要幹線な国道50号ですが、小山~水戸は大部分が昔ながらの2車線道路のままで、結城・下館・新治・赤塚……と、各市街地を抜けるたびに、信号待ち渋滞に延々と悩まされ続ける状態になっています。

 そのため、各地で「4車線化」の改良事業が進められています。古くから「岩瀬バイパス」「笠間バイパス」「内原バイパス」が4車線完成してきました。

 最近では、2023年に「結城バイパス」が念願の4車線化を果たしています。

 いっぽう、現在進行形で進んでいるのが、下館バイパスの4車線化(10.6km)と、新ルートで整備される「協和バイパス」(6.3km)、さらに「桜川筑西IC西側」4車線拡幅(1.2km)です。

 下館バイパスは2014年までに、下館中心街をぐるっと立体交差などで避けていく新ルートで開通済みです。しかしまだ暫定2車線であり、丁字路の枝道扱いされていることもあって、完全な混雑解消には至っていません。

 ひどいのが、旧態依然とした西側の玉戸エリアで、朝夕を中心に慢性的な混雑となっています。

 これら下館バイパス4車線化の進捗ですが、2024年時点で、用地取得率はすでに97%。工事本格化が近くなっています。一部ではすでに橋梁部に着手しているとのことです。

 さて東側の協和バイパスですが、2020年に事業化したばかり。まだ設計段階で、用地取得率も1%です。

 桜川筑西ICの4車線化は、2018年に着工。完成は「2025年春」と発表されていて、すぐ目の前に迫っています。この事業はIC周辺の工業団地開発に関連したもので、新たな産業拠点への需要創出の期待が高まっています。

 ※ ※ ※

 これらが完成すれば、いよいよ小山の国道4号から桜川の北関東道までが全線4車線でつながることとなります。

 それだけでなく、桐生バイパスからつづく「約90km」にもおよぶ長大な4車線区間が誕生します。国道50号は3県をまたぐ最短ルートとして、少しずつその機能を強化しつづけています。

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