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成田~千葉の“破滅的渋滞”区間に変化!? 国道51号「北千葉拡幅」どこまで進んだのか 国も「優先整備して」と要望…四街道の「吉岡十字路」どうなる

くるまのニュース 2025年1月16日 7時10分

千葉~佐倉~成田をつなぐ重要幹線の「国道51号」で、混雑緩和のために「北千葉拡幅」事業が進められています。どう便利になり、工事はどこまで進んでいるのでしょうか。

■四街道市内の渋滞区間を4車線化

 千葉~佐倉~成田をつなぐ重要幹線の「国道51号」ですが、一部はいまだに旧態依然とした狭い2車線のままで、どうしようもない渋滞区間が連続しています。
 
 そこで、混雑緩和のために「北千葉拡幅」事業が進められています。どう便利になり、工事はどこまで進んでいるのでしょうか。

 拡幅が進められているのは、四街道市内です。千葉~佐倉の事業自体は昭和時代から進められていて、千葉市内は2010年までに国道16号線からのほとんどの区間で4車線が開通していますが、四街道市内に入ると、途端にまだまだです。

 四街道市内で特にひどいのが「吉岡十字路」で、千葉方面はこの信号待ち渋滞が佐倉市まで到達しようかというくらいの異様な混み具合が報告されています。ここが4車線化されることで、交通が「詰まる」ことはひとまず避けられ、行列が前から順番に動き出す際のタイムロスが、大きく緩和することが期待されています。

 佐倉市内まではあと3.8km。佐倉市内も2車線のままで、今のところ拡幅計画すらありません。酒々井町内では2.5kmだけ4車線化されていて、あとは成田市内で5kmほどが4車線済みです。

 北千葉拡幅の目的に「成田空港へのネットワーク強化」もうたわれていますが、とりあえず「渋滞のひどい箇所からピンポイントで拡幅事業を進める」というスタンスが見え隠れしていて、千葉~成田のまるごと4車線化は、遠い未来となりそうです。

 さて、ひとまずの「四街道区間」の事業進捗ですが、2023年の時点で85%に達しています。とはいえ、2020年からの3年間で3ポイントしか進んでおらず、取得困難エリアがずっと残っている状態と見られます。

 取得済みの区間は、仮舗装されて仮設ガードレールで囲われ、拡幅後の完成イメージがおおよそ想像できる状態になっています。

 2023年に行われた事業評価では、吉岡十字路などの主要渋滞箇所について「優先的に整備推進されたい」とコメントがあったほどで、用地取得状況次第で、細切れの先行開通となるかもしれません。

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