2025年1月開催の「東京オートサロン」で、「スカイライン」のフロントフェイスを取り付けたカスタムカーが披露されました。一体どのようなクルマなのでしょうか。
■「スカイライン顔」だけじゃない! 内装カスタムも凄かった
世界最大級のカスタムカーの祭典「東京オートサロン2025」が2025年1月10日から3日間開催され、カスタムパーツメーカー・ショップによる渾身のカスタムカーが多数披露されました。
なかでも、B-DASH(千葉県匝瑳市)による「V37オデ」は非常に斬新なカスタムが施されていました。
B-DASHは国産車をメインにジャンルを問わず、幅広いカスタムを手掛けており、これまでも東京オートサロンに出展しています。
今回披露されたV37オデは、2003年に登場したホンダのミディアムミニバン「オデッセイ」(3代目)がベース。登場当初、従来のオデッセイよりも車高が低くなり、さらにスタイリッシュになったことで人気を集めました。
V37オデはこれに日産のスポーツセダン「スカイライン」(現行・V37型)のフロントフェイスを取り付けたという“フェイススワップ”車です。
エクステリアで目をひくのは、やはりそのフロントです。V37型の初期モデルの特徴でもある「ダブルアーチグリル」には、日産が海外展開する高級ブランド「インフィニティ」のバッジが備わり、ベースがオデッセイだとは思えないデザインに変更されています。
ボディカラーはレクサスのスポーティグレード専用色「ヒートブルーコントラストレイヤリング」。ルーフはガンメタリックの2トーンとなっています。
ヘッドライトは4代目オデッセイのものが流用され、スモーク加工が施されたことでスカイラインのスポーティなデザインにマッチ。ロアは「AIMGAIN」製のV37型用エアロを加工して取り付けし、さらに2灯のフォグライトを仕込み、強い存在感を発揮。
ボディサイドはワンオフの大迫力のオーバーフェンダーを備え、そこに純正サイズよりも2倍近くも太い、フロント10J・リア12Jサイズのワーク「VS XV」19インチホイールをインストール。
フェンダー端とホイールリムがほぼ接触した「ツライチ」状態なのは、オーナーさんのコダワリです。
サスペンションはエアサスに換装されてシャコタンに。リアはキャンバー角がつけられ、太いホイールのリムが強調されています。
なお、ミラーはレクサス「ES」のスポーティなものが取り付けられていますが、エクステリアにもマッチしています。
そしてリアもオデッセイから大きく変更。テールランプはメルセデス・ベンツ「Cクラス ステーションワゴン」(先々代・S204型)用を、バンパーはレクサス「GS」のAIMGAIN製エアロを加工して取り付け。フロントとリアでそれぞれ異なった表情に仕上げています。
さらに、内装もオリジナルのカスタムが多数施されています。
まず、内装のほとんどはベージュのスエード調素材に張り替え。ルーフはブラウンとベージュの2トーンをあしらい雰囲気を一変。
ステアリングはペイントしてベージュとモカの2色とし、さらに純正かと思われたウッドパネルも実はペイントで作られたということで、かなり完成度は高くなっています。
エクステリアとは違い、インテリアは高級ミニバンのようなラグジュアリーな空間にイメージチェンジしているところもポイントです。
ラゲッジには「DIECOCK」ブランドのオーディオを搭載。ラゲッジだけでも10スピーカーですが、フロントピラーにツィーターを仕込み、また各スピーカーにはイルミネーションも組み合わせることで、ベージュ内装と相まってラウンジのように仕上がっています。
会場にはオーナーさんの姿もあり、話を聞くことができました。
「もともとオデッセイでカスタムしていて、今回この色にした状態では初めて披露しました。
スカイライン顔にしたのは、このバンパーを見て、デザインがなんかいいなと。それをつけちゃおうということでやりました。コダワリはやはり人と被らないことです。
見てくれた人からは『何じゃこのクルマ!』『正体不明!』と言ってもらえています」
レクサスのカラーにペイント後は初公開ということですが、エクステリアやインテリアの独創性あふれるカスタムに、思わず足を止めてじっくり眺める人の姿もありました。