高い燃費性能を誇るトヨタ「アクア」。ガソリン価格が高騰しているなかで、アクアにはどのような反響が寄せられているのでしょうか。
■ガソリン1リッターで34.6キロ走ります! アクア凄いね
2025年1月16日からガソリン補助金が縮小され、5円ほど高くなりました。実は2024年12月19日にも縮小の影響で5円ほど高くなっています。
ガソリン価格の高騰が止まらないなかで、高い燃費性能を誇ることで注目されるトヨタ「アクア」。
では、アクアにはどのような反響が寄せられているのでしょうか。
トヨタが2021年7月から発売している2代目となる現行アクア。
先代アクアは日本市場において何度か年間販売台数で首位を記録するなど、売れているコンパクトカーのひとつです。
アクアの大きな特徴は、ガソリン車を設定しないハイブリッド専用車ということ。
初代アクアは、2011年東日本大震災のその年にトヨタ自動車東日本(当時:関東自動車工業)の岩手工場で誕生しました。
アクアには「ハイブリッドカーを身近なものにする」という思いを込められており「次の10年を見据えたコンパクトカー」を追求して開発されました。
実際に発売されて以降、トヨタ以外からも続々とハイブリッド車が登場し、いまでは日本市場において定番となっているハイブリッド車。
2021年には2代目アクアの最大の特徴は、高出力な「バイポーラ型ニッケル水素電池」を駆動用車載電池として世界初採用したこと。
これは先代アクアのニッケル水素電池に比べて、バッテリー出力が約2倍に向上。
さらに、アクセル操作への応答性が向上した他、低速からリニアでスムースな加速が可能になりました。
また、電気だけでの走行可能速度域を拡大したことで街中の多くのシーンでエンジンを使わず電気だけで走行できます。
そして気になる燃費(WLTCモード)は、「Bグレード・2WD」の35.8km/Lという低燃費を実現。
なお、現在のカタログでは「Bグレード・2WD」がなくなり、「Xグレード・2WD」の34.6km/Lとなっていますが、それでもトップクラスの低燃費性能を持っています。
また直近の2024年4月3日に発表された一部改良では、上質感を高めた特別仕様車「Z “Raffine”を設定した他、安全機能を拡充しました。
そんな現行アクアの価格は、1.5リッターハイブリッド車の「X(2WD)」の214万6000円から「特別仕様車 Z “Raffine”(E-Four)」の283万7000円です。
では、アクアにユーザーからはどのような反響があるのでしょうか。
首都圏のトヨタ販売店は次のように話しています。
「アクアはコンパクトカーながらそれなりの質感と居住空間を持っていること、そして高い燃費性能などが好評です。
小さなお子様がいるファミリー層からご年配夫婦など様々なお客様から支持されています」
また関西圏のトヨタ販売店は次のように話しています。
「アクアは、それまでプリウスやカムリなどに乗られていたお客様がダウンサイジングする際に検討されることがあります。
とくに2024年に出たRaffineは、質感も高くご年配のお客様を中心に好評です」
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このような評価を受けている現行アクアですが、トヨタには同じコンパクトカーに「ヤリス」が存在します。
ヤリスの価格は、1リッターガソリン車の「X(2WD)」の150万1000円から1.5リッターハイブリッド車の「HYBRID Z(E-Four)」の269万4000円。
燃費(WLTCモード)は、最も低燃費のグレードで36.0km/Lと世界トップクラスを誇りますが、ヤリスではなくアクアを選ぶ理由にはどのようなものがあるのでしょうか。
前出の首都圏のトヨタ販売店は「ヤリスとアクアは一見似ていますが、居住空間に差があります。前席重視であればヤリス、日常的に後席も使われるならアクアといった感じです」と話していました。