2025年1月に開催された「東京オートサロン2025」で「ALPINE STYLE」が展開しているブランド「Cal’s Motor(以下キャルズ モーター)」がボディキットの正式受注を開始、デモカーを公開しました。キャルズ モーターから新たに登場したのは、スズキ「スペーシア」をベースにした「Sandy(サンディ)」で、クラシカルな雰囲気が話題を呼んでいます。
■スーツケースのようなスペーシアがアメリカンヴィンテージスタイルに変身
2025年1月10日から3日間開催された「東京オートサロン2025」は、今年も大盛況を収めました。
国産自動車メーカーはもとより、インポーターやパーツメーカーを合わせると出展社は400社以上にのぼり、1日ですべてをじっくり見て回るのは困難でした。
次世代のコンセプトカーやレーシングカーなどの展示はもちろん見応えがありますが、市販車のカスタムカーやチューニングカーは東京モビリティーショーにはない楽しみといえます。
今年も多くの企業がこだわりのパーツを披露していましたが、老舗オーディオメーカー「アルプスアルパイン」の子会社である「ALPINE STYLE(以下アルパインスタイル)」のカスタムボディキットが注目を集めていました。
そのアルパインスタイルが展開するブランドである「キャルズ モーター」では、最新のクルマにアメリカンヴィンテージスタイルを融合させたモデルを展開しており、これまでトヨタ「ハイエース」をベースにした「Carica(カリカ)」や日産「NV200」をベースにした「Sonova(ソノバ)」を誕生させました。
そして今回、スズキ軽ハイトワゴンの代表格である「スペーシア」をベースにした「サンディー」の実車を初公開しました。
スペーシアは2008年に誕生した軽ハイトワゴン「パレット」の後継モデルとして2013年に誕生し、軽トップクラスの居住空間でファミリー層からパーソナルユースまで幅広く支持されているモデルです。
2017年に誕生した2代目の現行モデルは居住空間の拡大に加え、マイルドハイブリッドの「S-エネチャージ」や「レーダーブレーキサポート装着車」などの環境面や安全面での装備が拡充されました。
ほかにもスーツケースをモチーフにしたエクステリア、ファブリック生地を樹脂に混ぜ込んだパイル樹脂をインテリアに採用するなど、落ち着いた雰囲気がとくにファミリー層に支持されました。
このように毎日乗っても飽きがこないデザインで支持を得ているスペーシアですが、アルパインスタイルが展開するキャルズ モーターから新しいボディキット「サンディ」が誕生しました。
サンディについては、従来のフルコンプリートカー販売だけでなく、ボディキットの展開も行われます。
コンセプトは「カリフォルニアの海岸線を走り抜けるようなデザイン」で、アメリカンヴィンテージバンを彷彿させるイメージです。
特徴はフロントパーツの大部分を占めるクロームメッキフロントグリルとクロームメッキバンパーで、クラスを超えた迫力と個性を演出しています。
さらに丸目2灯のLEDヘッドランプを採用することで、押し出しを抑えて親しみやすいデザインとなりました。
リア周りはバックドアセンターにウッドパネルを装着することで、個性の演出が難しいリアビューを巧みに差別化しています。
ほかにもメッキテールランプガーニッシュやクロームメッキバンパーガーニッシュなど、細部までこだわりが詰まった1台といえるでしょう。
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価格はエクステリア8点フルキットの未塗装が43万7800円で、塗装+取付が54万7800円(どちらも税込み)となっています。
オプションも豊富で、シートカバー デニムが7万4800円、シートカバー コーデュロイが8万300円、キャルズストライプ(ボディサイドのデカール)が17万6000円(工賃込み)で用意されています。(すべて税込み)
なお、発売は2025年夏以降の予定です。