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斬新「“フェラーリ”クラウン」公開! “跳ね馬”風エンブレム&フルエアロ装備の「プロサングエ」仕様! “ホンモノ”も横に展示されていたAERO OVER「P639e」東京オートサロン2025に登場!

くるまのニュース 2025年1月16日 7時30分

2025年1月に開催された「東京オートサロン2025」に、フェラーリ「プロサングエ」風のトヨタ「クラウンスポーツ」が展示されていました。一体どのようなクルマなのでしょうか。

■フェラーリ仕様の「クラウンスポーツ」実車展示

 2025年1月10日から12日に、カスタムカーの祭典「東京オートサロン2025」が幕張メッセ(千葉県美浜区)で開催されました。
 
 数多くの車両が展示されるなか、一瞬フェラーリ史上初の4ドア4シーター「プロサングエ」と思ってしまうモデルが展示されていました。
 
 しかし、よく見ると、その正体はなんとトヨタ「クラウンスポーツ」なのです。
 
 一体どのようなクルマなのでしょうか。

 遠くからクルマを見ると、ボンネットの先端と左右のフェンダーに黄色いエンブレムが装着されており、その佇まいはまさにプロサングエを彷彿とさせます。

 この3ヶ所に黄色いエンブレムがあるだけでフェラーリと認識させるのは、フェラーリの凄さでもあると言えるでしょう。

 しかし徐々にクルマに近寄ってみるとなんだか少し違う。

 よくよく見ると、ベースのモデルはクラウンスポーツで、AERO OVERの「P639e ボディキット(フロントハーフスポイラー、リヤディフューザー、専用エキゾーストフィニッシャー)」が装着されています。

 足回りはRS R Ti2000のハーフダウンスプリングを装備し、若干のローダウンカスタムが施されているのもポイントです。

 ちなみに、この車両には「AERO OVER P639e」という車名がついており、P=プ、6=ロ、3=サン、9=グ、e=エと、オマージュ元となったプロサングエにちなんで名付けられたといいます。

 カスタムを手掛けた動機として、AERO OVERを展開するK-FACTORY(大阪府和泉市)の吉井社長は、

「エアロやマフラー、ホイールなどトータルでオリジナルのものを作っていて、今回もジムニー5ドアをGクラス風に仕立てるG62Lキットを装着してデビューさせるなど、エアロの製作を得意としています。

 クラウンスポーツはデビュー当時からフェラーリのプロサングエに似ていると話題になっていたので、少し似せたエアロを作ってみようと思って作ってみました」

 と語っていました。

 実は今回、このAERO OVER P639eの隣には“ホンモノ”のプロサングエも展示されていました。

 オリジナル車両とオマージュして作られた車両を見比べると、実は全然違う感じです。

 プロサングエのボンネットは前に伸び、楔形のようなスタイルですが、クラウンスポーツの方はバンパーが前に出たスラントタイプとなっているほか、プロサングエには純正オプションのカーボンパーツが多数装備されていました。

 一方、リヤはどちらもクーペスタイルのSUVボディということもあり、リヤゲートの斜め具合や4灯テールランプは元から同じ様なデザインです。

 ちなみに4本出しマフラーに関しては、AERO OVERはオリジナルの車検対応スポーツマフラーを装備したことで、プロサングエをリスペクトしたといいます。

 これらのエアロデザインについては、

「黒いカラーをどう使う、どうやって消していくか、どの色を使っていこうか、どういう風にラインを繋げていくか、プレスラインをどう生かそうか…その辺を研究して作っています。」

 と造形の妙を語ってくれました。

 またホイールに関しても、

「鍛造のオリジナルモデルをデザインしている最中ですけど、現状でも良い感じに仕上がっていると思います。

 ローダウンし過ぎない程度でほんの少しタイヤハウスが見えるくらいが良いバランスかなと思って仕上げています」

 と語る通り、ベタベタに車高を下げるのではなく、適度な落ち具合となっています。

 そんなスタイリッシュに仕上がったAERO OVER P639eは、東京オートサロン2025内で開催された「東京国際カスタムカーコンテスト2025」で、ドレスアップSUV部門の優秀賞を受賞。

 本家のクルマにイマジネーションを感じ、よく見ると違うクルマなのだけど、雰囲気も含めてオマージュして仕上げるといった、ユニークなカスタムが施されていた1台でした。

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