ホンダ「シビックタイプR」の新たな仕様として「レーシングブラックパッケージ」が設定されます。「東京オートサロン2025」で初公開されたモデルですが、どのような特徴があるのでしょうか。
■ブラック内装で運転に集中できるコクピットを実現!
2025年1月10日から3日間の会期で開催された「東京オートサロン2025」。ホンダブースには「シビックタイプR」に新たに加わる「CIVIC TYPE R RACING BLACK Package(シビックタイプR レーシングブラックパッケージ、以下レーシングブラックパッケージ)」の実車が展示され、注目を集めました。
2025年1月23日に発売予定の新たなシビックタイプRですが、今回の東京オートサロンが初公開となり、標準モデルとは異なるインテリアを持つことが特徴です。
レーシングブラックパッケージの主な内容としては、スエードを基本としたブラックインテリアが与えられていること。エアコンアウトレットノブなど細かな部分にまでブラックを採用し、専用色のステッチもあしらわれています。
そのほか、ワイヤレス充電や自動防眩ルームミラーの採用など、一部装備の追加もあり、実質的な改良とも言える内容となっています。
これまでシビックタイプRのインテリアと言えば、レッドのシートを中心とする「レッド×ブラック」が印象的でした。
しかし、「もう少し落ち着いたインテリアが欲しい」という声が日本市場でもあったのは事実のようで、ヨーロッパ市場などで販売されていたブラックインテリアをベースに日本市場にも取り入れた形になったとのこと。
全体的にブラックで統一されているのはもちろんのことですが、ダッシュボードにもブラックのスエードが採用され、これならば窓ガラスにダッシュボードが反射することも少ないでしょう。より走りに集中できるインテリアのタイプRが誕生したと言えます。
レーシングブラックパッケージの価格(消費税込)は599万8300円。標準モデルの499万7300円から100万1000円高となっていますが、昨今は原材料の高騰などもありますし、そもそもシビックタイプRはコストパフォーマンスが良いと言われていたので、600万円近い価格も致し方無い部分もあるかもしれません。
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東京オートサロン2025の展示車両のボディカラーは「フレームレッド」でしたが、伝統の「チャンピオンシップホワイト」をはじめ、「ソニックグレー・パール」「クリスタルブラック・パール」「レーシングブルー・パール」と5色のボディカラーラインナップを揃えます。
レーシングブラックパッケージの登場は、より大人の落ち着いたタイプRを演出できるようになったと言えるでしょう。