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燃費意識の「ふんわりアクセル」は迷惑? 「年間1万2000円節約!?」 ガソリン値上がりで「エコ運転」する人も多いが… 迷惑がられるコトも、なぜ? 勧めたいエコドライブ方法とは

くるまのニュース 2025年1月17日 12時30分

燃費を意識する運転方法として、「ふんわりアクセル」が推奨されますが、この行為に対して迷惑と捉える人もいるようです。

■「ふんわりアクセル」は迷惑なのか

 昨今、ガソリン価格が高くなっていることで、燃費を意識した運転をする人も見かけます。

 一方で燃費を意識する運転方法として、「ふんわりアクセル」が推奨されますが、この行為に対して迷惑と捉える人もいるようです。

 政府は、2024年12月と2025年1月にガソリン補助金を段階的に縮小しました。

 これにより、計10円ほどガソリン価格は値上がりしています。

 また年々、ガソリン価格が高止まりしていることから、より低燃費なクルマに買い替えるユーザーもおり、さらにはエコな運転を心がける人も。

 以前から経済産業省・環境省・国土交通省やエコドライブ普及連絡会などは「エコドライブ10のすすめ」を公開しており、その10項目は以下の通りです。

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 1.  ふんわりアクセル「eスタート」
 発進するときは、穏やかにアクセルを踏んで発進しましょう(最初の5秒で、時速20km程度が目安です)。日々の運転において、やさしい発進を心がけるだけで、10%程度燃費が改善します。焦らず、穏やかな発進は、安全運転にもつながります。

 2. 車間距離にゆとりをもって、加速・減速の少ない運転
 走行中は、一定の速度で走ることを心がけましょう。車間距離が短くなると、ムダな加速・減速の機会が多くなり、市街地では2%程度、郊外では6%程度も燃費が悪化します。交通状況に応じて速度変化の少ない運転を心がけましょう。

 3. 減速時は早めにアクセルを離そう
 信号が変わるなど停止することがわかったら、早めにアクセルから足を離しましょう。そうするとエンジンブレーキが作動し、2%程度燃費が改善します。また、減速するときや坂道を下るときにもエンジンブレーキを活用しましょう。

 4. エアコンの使用は適切に
 車のエアコン(A/C)は車内を冷却・除湿する機能です。暖房のみ必要なときは、エアコンスイッチをOFFにしましょう。また、冷房が必要なときは、車内を冷やしすぎないようにしましょう。たとえば、車内の温度設定を外気と同じ25度に設定した場合エアコンスイッチをONにしたままだと12%程度燃費が悪化します。

 5. ムダなアイドリングはやめよう
 待ち合わせや荷物の積み下ろしなどによる駐停車の際は、アイドリングはやめましょう。10分間のアイドリング(エアコンOFFの場合)で、130cc程度の燃料を消費します。また、現在の乗用車では基本的に暖機運転は不要です。エンジンをかけたらすぐに出発しましょう。

 6. 渋滞を避け、余裕をもって出発しよう
 出かける前に、渋滞・交通規制などの道路交通情報や、地図・カーナビなどを活用して、行き先やルートをあらかじめ確認し、時間に余裕をもって出発しましょう。さらに、出発後も道路交通情報をチェックして渋滞を避ければ燃費と時間の節約になります。たとえば、1時間のドライブで道に迷い、10分間余計に走行すると17%程度燃料消費量が増加します。

 7. タイヤの空気圧から始める点検・整備
 タイヤの空気圧チェックを習慣づけましょう。タイヤの空気圧が適正値より不足すると、市街地で2%程度、郊外で4%程度燃費が悪化します(適正値より50kPa不足した場合)。また、エンジンオイル・オイルフィルタ・エアクリーナエレメントなどの定期的な交換によっても燃費が改善します。

 8. 不要な荷物はおろそう
 運ぶ必要のない荷物は車からおろしましょう。車の燃費は、荷物の重さに大きく影響されます。たとえば、100kgの荷物を載せて走ると、3%程度も燃費が悪化します。また、車の燃費は、空気抵抗にも敏感です。スキーキャリアなどの外装品は、使用しないときには外しましょう。

 9. 走行の妨げとなる駐車はやめよう
 迷惑駐車はやめましょう。交差点付近などの交通の妨げになる場所での駐車は、渋滞をもたらします。迷惑駐車は、他の車の燃費を悪化させるばかりか、交通事故の原因にもなります。迷惑駐車の少ない道路では、平均速度が向上し、燃費の悪化を防ぎます。

 10.自分の燃費を把握しよう
 自分の車の燃費を把握することを習慣にしましょう。日々の燃費を把握すると、自分のエコドライブ効果が実感できます。車に装備されている燃費計・エコドライブナビゲーション・インターネットでの燃費管理などのエコドライブ支援機能を使うと便利です。
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 このようにひとつひとつは細かなことですが、日々の積み重ねでガソリン代の負担も大きく変わってきます。

 そうしたなかで「エコドライブ10のすすめ」において、1.2.3.は普段の運転に関する部分です。

 ただ、この「ふんわりアクセル」や「早めの減速」という行為を過度に行う人もおり、そうしたユーザーに対しては「加速して欲しい時に燃費を気にしてトロトロ走るのはやめてほしい」という声も聞かれます。

 このような運転に対して、とある自動車教習所のスタッフは次のように話しています。

「エコドライブを心がけるのは良いことです。ただし、街中では他車の動きに合わせて運転することも大切です。

 状況によりますが、燃費を気にして意図的にノロノロ運転をするのは交通渋滞の元になる可能性もあります」

 このように周囲に迷惑をかけない程度でのエコドライブが求められますが、実際に「ふんわりアクセル」や「早めの減速」などのエコドライブをするとどのくらい節約出来るのでしょうか。

■「ふんわりアクセル」や「早めの減速」でいくら節約出来るの?

 経済産業省 資源エネルギー庁では、「ふんわりアクセル」や「早めの減速」などのエコドライブを行った際の省エネ効果を算出しています。

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●ふんわりアクセル「eスタート」※5秒間で20km/h程度に加速した場合
 年間でガソリン83.57Lの省エネ、原油換算74.63L、CO2削減量194.0kgとなり、約1万1950円の節約。

●加減速の少ない運転
 年間でガソリン29.29Lの省エネ、原油換算26.16L、CO2削減量68.0kgとなり、約4190円の節約。

●早めのアクセルオフ
 年間でガソリン18.09Lの省エネ、原油換算16.15L、CO2削減量42.0kgで、約2590円の節約。

●アイドリングストップ。
 5秒の停止でアイドリングストップ。短い時間のエンジン停止でも省エネ効果があり、年間でガソリン17.33Lの省エネ、原油換算15.48L、CO2削減量40.2kgとなり、約2480円の節約。
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高くなるガソリン価格、燃費を良くするには?

 またJAFでは、燃費が悪くなる運転方法の例を公開しています。

 その大前提としてエコドライブのコツは「不必要な燃料消費をする運転操作をしないこと」だと言い以下を3点を挙げています。

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・加速をしすぎて目標速度を超えてしまう(オーバーシュート)
・前車との車間距離が短く、流れの速度が少しでも変わると減速・加速をしなくてはならない(波状運転)
・すぐ先で停止しなくてはならないのに、いつまでも加速を続けている
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 ガソリン価格が高騰するなかで、少しでも燃費を良くしたいのであれば、周囲に迷惑をかけない程度に「エコドライブ10のすすめ」を心がけてみるのも良いかもしれません。

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