トムスは2025年1月10日から12日にかけて開催された「東京オートサロン2025」会場で、「アーバンオフローダー」をテーマにした「ランドクルーザー250」のコンセプトカーを初実車展示しました。
■トムスが提案する“洗練された無骨さ”とは
トヨタのオフィシャルチューナーとしてモータースポーツ事業や自動車用品事業、デザイン事業を手掛けるTOM’S(トムス)は2025年1月10日から12日にかけて開催された東京オートサロンにおいて、トヨタ「ランドクルーザー250(以下ランクル250)」ベースのコンセプトカー「トムス ランドクルーザー250」を初実車展示しました。
ランクル250は、2024年4月に発売。従来「ランドクルーザープラド」として販売されてきた、都会的でファッショナブルなシリーズである“ライトデューティー”タイプの後継モデルとして登場しました。
力強いデザインに加え、タフなラダーフレームと高性能サスペンションで悪路にも対応可能です。さらに、都市型の快適さも追求しており、高い走行安定性を備え、進化した安全技術や先進の機能を搭載しています。
多様なシーンに適応する汎用性を持ち、アドベンチャーから日常的な使用まで活躍します。
そんなランクル250のカスタムテーマとして、オンロードとオフロードの両方で優れた性能を発揮し圧倒的な存在感を表現する「アーバンオフローダー」を掲げています。
開発企画部マネージャーの今村祐喜さんは、このモデルについて「ランクル250のオフロード性能を活かしつつ、街乗りで映えるような、都会的で洗練されたデザインを目指した」と話します。
具体的には、スポイラーやエアロパーツが空力性能を意識して設計されており、トムスとしての設計要件が組み込まれていますが、オフロード特化ではなく、オンロードで映えるデザインが追求されています。
ボディには、ブラックメタリックのラッピング加工を施し、上品な艶をプラス。ブラックアウトされたパーツがグラデーションのような一体感を演出しています。
内装では、コンビシートや内装パネルがホワイトカラーに張り替えられており、クリーンな印象です。
足回りでは、専用設計された新作のダイヤモンドカットデザインが施された鍛造アルミホイールを装着。
また、サスペンションについては現在開発テスト中で、車高を少し下げ、ラダーフレーム特有の動きやトラック感を和らげることで、乗用車のような乗り心地に近づけて仕上げることを目指しているといいます。
マフラーについては、開発段階のランクル250用「トムスバレル」を装着。マフラーの出口が横向きに配置されており、視覚的なインパクトを狙っていますが、設計としてはマフラーを隠すような意図も込められているようです。
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今回展示されたトムス ランドクルーザー250に使用されたカスタムパーツは2025年4月に発売が予定されています。
スタイリングパーツ3点セット(フロントスポイラー・サイドバンパーガーニッシュ・オーバーフェンダー)は、35万900円(以下、消費税込み)、足回りの鍛造アルミホイール「TWF08」が15万4000円/本、その他ファンクショナル、インテリアアイテムは、3080円から5万5000円の価格帯で販売予定とのことです。
なお、ボディラッピング加工、トムスバレル、内装カラーチェンジ類は、参考出品となっています。