AERO OVER(エアロオーバー)は、「東京オートサロン2025」にて、スズキ「ジムニー5ドア」をメルセデス・ベンツ「Gクラス」ふうに仕上げた「AERO OVER G62L -5 door model-」を展示しました。どのようなモデルなのでしょうか。
■G62L!?
2025年1月10日にAERO OVER(エアロオーバー)は、2025年1月に幕張メッセで開催された「東京オートサロン2025」にて、スズキ「ジムニー5ドア」をベースとしたカスタムカー「AERO OVER G62L -5 door model-」をお披露目しました。
“コンパクト”な「ジムニー5ドア」を、高級SUVであるメルセデス・ベンツ「Gクラス」のハイパフォーマンスモデル“G63”に変身させた特徴的な1台です。
AERO OVERは大阪府和泉市に店舗を構え、エアロパーツやオリジナルリアキャンパーキットなどのカスタムパーツを主に販売しています。
ジムニーは、1970年に販売を開始したコンパクト四輪駆動車で、車名は「小型のジープ」という意味で「Jeep」と「Mini」「Tiny」を掛け合わせた造語が由来です。
なかでもジムニーシエラは、1993年に小型登録ジムニーが国内で再版されたのに合わせて、軽自動車のジムニーと区別するために与えられた名称です。このジムニーシエラには、国外で展開される5ドアモデル「ジムニー5ドア(地域によってはXLなどとも)」が存在します。
今回、AERO OVERより発表されたAERO OVER G62L -5 door model-は、このジムニー5ドアを、メルセデス・ベンツ「Gクラス」のハイパフォーマンスモデル“G63”を彷彿とさせるようなエクステリアに変貌させています。
このクルマは、同じく初出展した「AERO OVER CROWN SPORT」と並んで同社の新作で、東京オートサロン2025開催に向けて制作され、同会場で初公開となりました。
また、コンプリートカーとして車両全体で販売するほか、ユーザーが自分でドレスアップできるようパーツ販売も行うとのことです。
価格はコンプリートカーの場合700万円程度、パーツ販売ならすべて合わせると250万円程度の予定。
このクルマの特徴やこだわったポイントなどについて、AERO OVERの担当者は以下のように話します。
「ジムニーシエラの良さは十分残しながら、G63をリスペクトしたエクステリアパーツを制作し、高級オフロードカー気分を誰もが楽しめるような仕上がりとしました。
また、今回は“G63へのリスペクト”をテーマに制作したのですが、“ジムニーらしさ”も壊さないために元からのデザインにしっくり合うよう微調整を繰り返して設計しています。
例えば、フロントグリルは外せる箇所がジムニーとG63で大きく異なり、どんなに頑張ってもつなぎ目のラインを消すことはできませんが、それでも実車にどれだけ近づけることができるか検討したのが特に苦労した点です」
ドレスアップパーツにはボンネットフードや、イカリングデイライト付LEDヘッドライト、サイドモールおよびサイドデカールなどが取り揃えられています。また、参考出品として左右サイド4本出し車検対応マフラーも装備しています。
ちなみに、AERO OVERはジムニーシエラをベースとした「G62S -3 door model-」を同時出展しましたが、フロント周りは5ドアと共通としつつ、サイドステップやリアフェンダーは3ドアに合わせたものに変更されています。
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街乗りからレジャーまで幅広いシチュエーションで使えるジムニーですが、高級車の要素を付け足すことによって周りから一目置かれる存在になるかもしれません。