ESBは、「東京オートサロン2025」にてトヨタ「ルーミー」のカスタムカー「CLS/STANCEMAGIC LANDCROMY(ランドクルーミー)」を展示しました。どのようなモデルなのでしょうか。
■“ランクル風”ルーミー?
CLSブランドを展開する株式会社ESBは、2025年1月に幕張メッセで開催された「東京オートサロン2025」にて、トヨタ「ルーミー」をベースとしたカスタムカー「LANDCROMY(ランドクルーミー)」をお披露目しました。
コンパクトカーのルーミーが、同じトヨタのロングセラーモデルとして知られる「ランドクルーザー」と合体したような、遊び心溢れる1台に生まれ変わっています。
ESBは、大阪府羽曳野市に本社を構えオリジナルエアロパーツ企画や販売、ドレスアップカー製作から新車・中古車販売まで幅広く手がけている企業です。
ルーミーは、ダイハツが開発・販売した「トール」のOEMモデルとして、2016年に発売されました。
「広々とした」という意味から来ている車名の通り、コンパクトなボディーながらも室内空間は広く取られ、使い勝手の良さと快適性を兼ね備えています。
今回、CLSブランドとして展示されたLANDCROMYは、名前からも分かるようにランドクルーザーをオマージュした、ユーモアたっぷりのカスタムカーとなっています。
このクルマの特徴やポイントなどについて、CLSの担当者は以下のように話します。
「LANDCROMYは、東京オートサロン2025開催に向けて現行のルーミーをカスタマイズしたモデルで、今回が初公開となります。ベースとしたのは2022年式の“M900A”で、どのグレードにも対応できます。
こだわったポイントとしては、やはりフロントデザインをランドクルーザー(300系)にどれだけ近づけられるかにあります。
一方でバンパーは簡単に装着可能なものとしたり、グリルや灯具類などは純正パーツを流用したりして『気軽にカスタムできる』という点も両立するようにしました。
元々、ルーミーのエアロパーツはいわゆる“張り出し系”だったのですが、“SUVっぽさ”を演出するためにあえて下部を絞ったような形状にすることで、リフトアップした場合はもちろん、そのままの車高でもしっくり来るデザインとしました」
制作にあたってエアロパーツ(フロント・リアバンパー)が新規で設計され、ホイールやリフトアップスプリングも当社のオリジナル商品が使用されています。なお、全てを合わせても30万円ほどで入手できるとのこと。
さらに、後部座席を折りたたんで別売りのマットを組み合わせると車中泊が可能となり、即席のキャンピングカーとしても使えるようです。
では、どのような経緯からルーミーをランドクルーザー風にカスタムしようと思ったのでしょうか。担当者は以下のように話します。
「もちろん“ランドクルーザー×ルーミー=ランドクルーミー”という名前にすると面白そうというのもありますし、ルーミー自体のフロントデザインがランドクルーザー(300系)に似ているとおもったというのもあります。
さらに、ルーミー自体が累計の販売台数で日本一を記録したコンパクトカーで中古車の在庫が豊富にあることから、新車がなかなか手に入らなくてもすぐにカスタムできるクルマとして、ルーミーは非常にもってこいだと感じたのもランドクルーミーを作るきっかけになりました」
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簡単な改造で、ルーミーが持つ使い勝手の良さとランドクルーザーの走行性能を融合させたようなクルマが作れる、「カスタムカー初心者」にピッタリかもしれません。