花壇自動車大学校が「東京オートサロン2024」で披露した、ミニバンにワイスピ風のカスタムを施したモデルに、ネット上では多くの反響が集まっています。
■シルビア顔の「セレナ」に反響集まる!
東京オートサロンは、毎年カスタマイズカーの熱狂的ファンや自動車業界関係者を魅了する日本最大級の自動車イベントで、今年も1月10日から12日まで幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催されました。
このイベントには全国各地の自動車大学校も積極的に参加しており、これまでも学生たちの斬新なアイデアを形作ったユニークな車両が数多く展示され、来場者の注目を集めてきました。
なかでも2024年の東京オートサロンで展示された、とあるミニバンにワイスピ風のカスタムを施したモデルに対して、ネット上では今でも多くの反響が集まっています。
そのクルマとは、宮城県仙台市にある花壇自動車大学が製作した「セレビア」です。
セレビアは、「スポーツコンパクト(通称スポコン)」をテーマに、日産の初代「セレナ(1997年式)」をベースにしてカスタマイズされたものです。
初代セレナは、現代のFFレイアウトのミニバンとは異なり、エンジンがフロントシート下に配置された「セミキャブオーバータイプ」で、FRレイアウトを採用していました。
また、日産がかつて製造・販売していたスポーツカー「シルビア」と同じSR20型エンジンを搭載しているところや、マニュアルトランスミッションを装備していた点も特徴的。
1990年代のFRスポーツカーのほとんどが高騰するなか、手頃な価格で入手可能だったことも相まってカスタムのベース車両に選ばれたようです。
そのセレビアには名前の通り、随所にシルビアの要素が取り入れられています。
外装では、S14型シルビア(前期モデル)のフロントバンパーを装着し、車高を極限まで低く設定。
また、フロントとリアにはそれぞれ9Jと9.5Jというスーパーワイドホイールを守るために、オーバーフェンダー化しています。
ボディカラーは、映画「ワイルドスピード」シリーズに登場するモデルを彷彿とさせる「スカラベ」をテーマに特別なカスタムペイントが施されており、古いミニバンの印象を一新。
内装にもスポーティさと快適性が追求されています。
フロントにはスパルコ製のフルバケットシートが2脚取り付けられ、後部座席には3列目シートを取り外し、かわりにロングスライドを可能とする2脚のリクライニング付バケットシートを設置することで、トヨタの高級ミニバン「アルファード」にも匹敵するほどのレッグスペースを確保。
なお、エンジン自体は自然吸気のままですが、排気系には5ZIGEN製のシルビア用エキゾーストマニホールドをベースとしたカスタムを採用しています。
そんなセレビアにネット上では、「発想がステキ」「シルビアの顔がうまいこと馴染んでいて違和感ない」「イケてるね」など、セレナにシルビアを組み合わせるアイデアが好評を得ているようです。
また「FRで5速MTってまるでスポーツカー」「運転楽しそうだね」など、初代セレナのパッケージに着目するユーザーも。
ほかには「初代セレナはドリフト車両などにも使われていたなあ」「昔こういうセレナよく見た思い出」など、当時のカスタムを懐かしむコメントも複数寄せられていました。