レクサスは「RC」「RC F」がを025年11月をもって生産終了すると明らかにしました。どのような声が届いているのでしょうか。
■レクサス「RC」「RC F」11年の歴史に幕
レクサスがラインナップするクーペの「RC」「RC F」。
そんなRC/RC Fですが、レクサスは2025年11月で生産終了することを明らかにしました。
それに伴い、「“Final Edition”」を1月16日に発売しました。レクサス販売店にはどのような声が届いているのでしょうか。
RCは2014年にワールドプレミア、RC Fは2014年にワールドプレミアされ、日本ではRC/RC F共に2014年10月に発売されました。
それから幾度となく改良が重ねられ、RCはレクサスのエレガントかつエモーショナルなデザインと走りの味を築き続け、62の国と地域で累計約7万9千台を販売。
一方のRC Fは5リッターV8自然吸気の高出力エンジンや8速ATなどを搭載したレーシングスピリットを受け継ぐ“F”モデルとして、57の国と地域で累計約1万2千台を販売しています。
そんなRC/RC Fですが、、2025年11月をもって生産を終了することになり、レクサスは「これまでのご愛顧への感謝を込めた」特別仕様車となる“Final Edition”を設定しました。
RC“Final Edition”ではスポーティなエクステリアを強調させるために、スパッタリング塗装を施したENKEI製19インチアルミホイール、レッドブレーキキャリパー、ブラック塗装とスモーク塗装加飾を施したオート電動格納式ドアミラーを設定。
インテリアではカーボンパーツとウルトラスエードを新たに採用し、“F”のスピリットを想起させる空間を演出させたと言います。
一方的RC F“Final Edition”では「公道からサーキットまでシームレスに楽しめる走り」をさらに追求するためにエクステリアの変更やエンジンに手を入れています。
エクステリアではメタルスターグロスブラック塗装を施したBBS製19インチ軽量鍛造アルミホイール、レッドブレーキキャリパー、ブラック塗装とスモーク塗装加飾を施したオート電動格納式ドアミラー、リヤスポイラーにはカーボンアクティブリヤウイング(格納式)を採用しました。
これにより、RC Fの高い走行性能はそのままによりスポーティで洗練された見た目となっています。
また高精度チューニングエンジン・リヤディファレンシャルを採用しました。
高精度チューニングエンジンとは、ムービングパーツの緻密な質量合わせやクリアランスの調整などにより、回転バランスの最適化とフリクション低減を実施するもの。
これにより、V8エンジンの伸び感に磨きをかけ、滑らかな回転フィールとエモーショナルなエンジンサウンドとなるようです。
また高精度チューニングリヤディファレンシャルでは、熟練の技術者がディファレンシャル内のピニオンギヤとリングギヤの遊び(隙間)となる「バックラッシュ」の調整を手作業で実施。
これにより、加減速の応答性を向上するとともに、上質なドライビングフィールを提供すると言います。
なおRC/RC Fの“Final Edition”共通でインテリアカラーにスポーティさと上質さを兼ね備えた「ブラック&フレアレッド」を採用。
ボディカラーでは、シャープな造形を際立たせる新規設定色「ソニックイリジウム」を含め、RCは全9色、RC Fは全7色から選べるようになったようです。
そんな“Final Edition”の価格は、2リッター直列4気筒ターボのRC300が660万円、2.5リッター直列4気筒+モーターのRC300hが711万円、3.5リッターV型6気筒のRC350が767万円。5リッターV型8気筒のRC F“Final Edition”は1360万円です。
では、今回11年の歴史に幕を下ろすことになるRC/RC Fですが、レクサスの販売店にはどのような声が届いているのでしょうか。まず首都圏の販売店は次のように話しています。
「Final Editionのアナウンスが出た後、多くの問合せを頂きました。
やはり『生産終了はさみしい』という声がおおく、同時に『国産大排気量クーペがなくなるということ』に対しても声を頂いております。
またFinal EditionのなかでもRC Fを検討されるお客様からの問合せはいくつかありました」
関西圏の販売店は次のように話しています。
「お客様からは走りが楽しめるクーペ、そしていまでは少なくなったV8モデルが無くることなどに関して『さみしい』という声は聞かれます。
またすでにRCに乗られているお客様から『最後だから』という理由で乗り換えを検討されています。
そのほか、RC FのFinal Editionに興味を持って新たに検討されるお客様もおります」
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SNSでもRC/RC Fが生産終了となることを嘆く投稿が見られています。また同時に数少なくなっているV8モデルがなくなることで、同じくV8を搭載する「IS500」も近い将来なくなるのではないか、という投稿も見られました。