2025年1月10日から12日まで、毎年恒例のカスタムカーイベント「東京オートサロン(TAS)2025」が開催されました。さまざまなモデルが登場するなか、三菱「デリカD:5」のカスタムモデルがアウトドアユーザーを中心に注目を集めています。どのようなクルマでしょうか。
■三菱公式が公開した「“2階建て”デリカD:5」の示す意味とは
2025年1月10日から3日間開催された世界最大級のカスタムカーイベント「東京オートサロン2025」で三菱は「デリカD:5 BLACK Edition ACTIVE SEEKER(以下、デリカD:5ブラックエディションAS)」を参考出品しました。
三菱公式からついに「2階建てテント」を備えたデリカD:5が登場したという事実は、大きなニュースといえるでしょう。
昨年2024年11月に登場したデリカD:5の特別仕様車「BLACK Edition(ブラックエディション)」。
デリカD:5シリーズのハイエンドに位置するこのブラックエディションをベースに、今回のデリカD:5ブラックエディションASは製作されました。
最大の特徴は、ルーフに設置された2階建てテント。実際にオートサロン2025の三菱ブースへと足を運び、展開した2階建てテント(ルーフテント)の高さに驚いた人もいるのではないでしょうか。
ボディカラーには、マットなガンメタルと低彩度のグリーンカラーを採用。浮き出て見えるグラフィックは、三菱のテストコースがある北海道十勝地方の地形をデザインしたものだそう。
デリカD:5ブラックエディションASは、「ACTIVE SEEKER(アクティブシーカー)」という名称が示す通り、「アクティブさの探求」をコンセプトにデザイン。ユーザーがまだ見ぬ地を夢み、どんな冒険にも積極的に乗り出せるイメージを表現しています。
デリカD:5の世界をもっと盛り上げるため、「ひとつの世界」として企画されたのだといいます。
この言葉を額面通りに受け取るのならば、今後も様々な世界を表現するデリカD:5(のカスタムコンセプトカー)の登場が予定されていると推測できます。
そうなると気になるのは、やはりデリカD:5ブラックエディションASの市販はあるのか、あるいはルーフテントのオプション設定、さらには車体と一体化したポップアップルーフモデルが追加されるか、といった点です。
残念ながら会場の説明では、市販化やルーフテントのオプション設定、ポップアップルーフ仕様の市販化といったことは今のところ予定にないとのことでした。
たしかに人が乗っても大丈夫なようボディに補強を入れたり、ルーフテントへ出入りするための開口部を設けるなど、ルーフテントやポップアップルーフへの対応には多額の手間(コスト)がかかります。
とはいえ反響や要望の大きさ次第では、可能性があるのではないかとも感じられました。
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余談ですが、デリカD:5ブラックエディションASの周辺には、デリカシリーズのマスコットキャラクター「デリ丸。」のグッズが多く配置。特にテントからのぞく白と黒の2匹のデリ丸。は、その可愛らしさで訪れたお客さんを和ませていました。
2007年1月のデビューから丸18年を迎えたデリカD:5。
これからの展開に、今回のデリカD:5ブラックエディションASの試みがどのように反映されるのか。またルーフテントは対応されるのか。今後の動向が楽しみです。