レクサスのフラッグシップセダン「LS」には、150万円以上するオプションが設定されています。一体どのような装備なのでしょうか。
■レクサスLSに設定されている「最高級オプション」とは?
レクサス「LS」は、同ブランドの頂点に位置するフラッグシップセダンであり、卓越したデザインと技術が凝縮されたモデルです。
その豪華さと特別感は、内外装にわたる細部へのこだわりと、豊富なオプションに表れています。
そんなLSのカタログには、150万円以上のオプションが設定されています。
一体どのような装備なのでしょうか。
レクサスLSの歴史は1989年に北米市場でデビューした初代モデルにさかのぼります。
当時、日本国内ではトヨタから「セルシオ」として販売され、トヨタのフラッグシップモデルとしても大きな話題を集めました。
2006年にはレクサスブランドとして正式に日本市場に投入され、4代目が「LS460」を皮切りにデビュー。
その後も進化を続け、2017年に現行となる5代目が登場しました。
このモデルは、従来のセダンの概念を超えた斬新なクーペシルエットを採用し、スポーティさとエレガンスを見事に両立しています。
2020年には大幅なマイナーチェンジを受け、さらなる完成度を追求しました。
エクステリアは、シャープなラインとダイナミックなプロポーションが織りなすモダンなデザインが特徴的です。
しかしLSが他と一線を画すのは、そのインテリアにあります。
デザインコンセプト「月の道」をもとに、満月の夜に海面に映し出される光の道をモチーフにしたコーディネートは、微細な光の変化が生む豊かな表情が特徴的。
シートやインテリアのカラートーン、繊細な装飾の配置により、まるで静寂の中に身を置くような癒しと心地よさを提供します。
この空間設計には、乗る人の心を豊かにするというレクサスの哲学が息づいているのもポイントです。
そんなインテリアのなかでも、「EXECUTIVE」または「EXECUTIVE Advanced Drive」といった最上級グレードに設定されたオプションが「切子調カットガラス」です。
これまでクルマの装飾部品の素材としてガラスが採用されることはほぼなく、切子調カットガラスを用いるのは世界で初めての試みでした。
職人達の手により開発に2年弱の試行錯誤を経て、最終的には1台分(前後部座席・全4枚)で数千もの面で構成されるほか、補強材を入れるなど構造的にも強度を上げて製品化に至ったといいます。
そんな切子調カットガラスは、ドアの開閉時や朝陽または夕陽が射す時間帯など、光の屈折(プリズム)によって生まれる虹色に輝く空間を表現。
日本の伝統美を取り入れたオーナメント加飾と相まって、内装に大きな華を添えるオプションとなっています。
なお、切子調カットガラスの価格(消費税込、以下同)は154万円と、現行LSで最高額のオプションとして設定されています。