外環道「新トンネル」掘削開始 中央道&東八道路に“直結”へ!? 大深度地下から“急上昇” ランプシールド4本目がついに着工
■新たなシールドトンネルが掘削開始
国土交通省 東京外かく環状国道事務所は2025年1月14日、外環道の工事情報「外環ジャーナル」の最新号を公開。
その中で、新たなシールドトンネルである中央JCT(仮称)南側Fランプシールドトンネルを掘削開始したとしています。
外環道は、都心郊外をぐるりとむすび、東関東道・京葉道路・常磐道・東北道・関越道などを相互につなぐ環状の高速道路です。
千葉県市川市の高谷JCTから三郷、川口を経て、関越道の大泉JCTで終点となっています。しかし現在、そこから南下して中央道・東名高速へつなぐ延伸区間が工事中です。
将来的には東名からさらに延伸し、進路を東へ変えて多摩川沿いに第三京浜と接続して、羽田空港もしくは東京湾アクアライン方面で首都高湾岸線と直結する計画になっています。
さて現在の「関越~東名」工区ですが、大深度地下を進む本線トンネルは、関越側から上下線計2基「グリルド」「カラッキィー」が地中を掘進中です。大泉JCTから4km弱のところまで到達し、上石神井4丁目の地下にいます。
それとは別に、大泉JCT・中央JCT(仮称)・東名JCT(仮称)でもそれぞれ、ランプトンネルが掘進中。乗り換えや一般道との出入りのために、何本もの枝線が深い地下から地上へ上がってくるのです。
その中で特にランプが入り乱れる中央JCTですが、すでに北側A・Hランプが完了し、南側Bランプが作業中です。
そこへ今回、新たに「南側Fランプ」のシールドトンネルの掘進が始まりました。
南側Fランプトンネルは長さ約720m。北行き本線から分岐して地上方面へ駆け上がり、中央道ならびに東八道路ICへつなぐ役割を果たすトンネルです。
2024年9月に掘削が開始し、2025年1月時点で14mが掘削完了しています。
ジャーナルでは「引き続き、すでに掘進作業を行っているシールドマシンを含め、事業者一同、細心の注意を払い安全に工事を進めてまいりますので、ご理解・ご協力のほどよろしくお願い申し上げます」としています。