スマイルファクトリーが、スズキの軽ワンボックスバン「エブリイ」をベースにした「オフタイムBASE」を「東京オートサロン 2025」に実車展示しました。どのようなクルマなのでしょうか。
■「TEIN」共同開発の独自サスペンションも搭載し公認リフトアップを完成
2025年1月10日から3日間、幕張メッセ(千葉市美浜区)でカスタムカーイベント「東京オートサロン2025」が開催され、個性あるさまざまなクルマが並びました。
なかでもスマイルファクトリーが、スズキの軽ワンボックスバン「エブリイ」をリフトアップし、グッとタフなイメージに仕上げた「オフタイムBASE」を出展し、来場者の注目を集めていました。
今回展示されたオフタイムBASEは、エブリイをベースにしたキャンピングカーで、ルーフ上にポップアップテントを搭載した1台です。
エクステリアでは、エブリイの純正の良さは残しつつもフロントグリルやバンパー部分にアクティブさを感じられるカスタムが施されています。
足回りにはサスペンションメーカー「TEIN」と共同開発したというフロントサスペンション、リアは自社開発のエアサスペンションが装着され、サスペンション4cm、タイヤ4cmのトータル8cmのリフトアップを実現し、唯一無二のスタイルを生み出しています。
一方インテリアは、後部サイドに木目調の家具が備わっていますが、このパネルのカラーはシンプルなホワイトなど計4色から選ぶことが可能です。
また内装座席や壁面に用いられているファブリックも、ベロア調、レザー調、千鳥柄などの12色展開と豊富なラインナップが用意されており、購入時には選ぶ楽しさも味わえます。
さらにルーフ上のポップアップテントは、縦開きに比べて広々と使える横開き方式が採用されているのも、オフタイムBASEにとってもうひとつの大きな個性といえます。
その広さは長さ1800mm×幅1200mm、高さは1m。車内高は約2mと、大人が立って着替えることのできる十分な広さが確保されています。
なお会場では残念ながら、イベントの規定により特徴的なポップアップテントは閉じた状態で展示されていました。
しかし今回、ルーフを閉じた状態で見てみると、まるでノーマルルーフのように違和感のない仕上がりであることが改めて確認できたのは新たな発見でした。
車内のベッドサイズもポップアップと同様のサイズを確保し、ロフトベッドの採用でロフト2名、ポップアップ2名の4名の就寝が可能なのも、軽ワンボックスモデルとしては大きなセールスポイントといえるでしょう。
このほか標準装備には、サイドオーニング、大型テーブル、リアゲートアクリルウインドウ、ヒーター付きリチウムイオンバッテリー100A、走行充電装置、100V充電器、100V・12V・USBコンセント、収納家具などが備わります。
車両価格について担当者は「今回価格について掲示していませんが、ベーシックパックでだいたい480万円から、フルパックのターボ・4WDでも約615万円までとなります」と話していました。
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スマイルファクトリーは島根県益田市に本拠地を構えており、新車、中古車販売やキャンピングカー製造、販売などを展開しています。
同社の公式インスタグラムでは「クルマはもちろんですが、少しでも島根県のことを多くの方に知ってもらえることを目標にして頑張っていきます」と熱い想いを語っています。
また公式YouTubeチャンネルもアクティブに投稿しているようで、反響について担当者は「インスタやYouTubeで知っていただく方が多いですね。SNSの投稿で問い合わせも多くなってきています」と話していました。
当日の会場でも興味を示すユーザーも多く、ブースは大いに盛り上がっていました。