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いすゞ「超凄いエルガ」動画公開に反響! 「下手なドライバーよりうまい」「楽なのかな?」 巨大ボディが「スルスルっと」スムーズ運転! 画期的「自動運転技術」実験を実施

くるまのニュース 2025年1月23日 10時40分

いすゞは2025年1月16日、実証実験を行っている大型路線バス「エルガ」の動画を公開しました。精度の高い自動運転技術にさまざまなコメントが寄せられています。

■進む「自動運転バス」の実験

 いすゞは2025年1月16日、実証実験を行っている自動運転の大型路線バス「エルガ」試験車両の動画を公開しました。
 
 翌日の17日にも同様の動画を公開していますが、一連の制御技術についてSNSではさまざまなコメントが投稿されています。

いすゞの投稿コメント「自動運転路線バス(実証実験)の左折シーン。対向車線にバスがいると大変そうに思いますが、スムーズに曲がれました。」とのこと。(画像引用:いすゞ公式SNSより)

 エルガは2000年に登場した路線バスシリーズです。大型の「エルガ」と中型「エルガミオ」の2タイプが用意されています。

 現行型は2代目で、2015年8月に登場しました。

 角目1灯スタイルの精悍な新フロントフェイスの採用やスクエアなテールなど、デザインのリフレッシュに加え、従来の直列6気筒ディーゼルターボエンジンに代わり、5.2リッター4気筒ターボにダウンサイズした新エンジンを採用し、環境性能・燃費性能を向上。

 また、全車がノンステップ車となったほか、前扉から中扉までのノンステップエリアでは、長さ・通路幅・室内高、後方段上部の室内高を拡大し、広々とした室内空間を実現。利便性・安全性の向上も図っています。

 さらに、車いすの乗り降り時に利用できる反転式スロープや、前向き優先席、伝い歩き棒を新設するなど、バリアフリー・ユニバーサルデザインにも配慮しました。

 2024年5月には、EVユニットを搭載し、車内の通路の段差を一切廃したフルフラットノンステップ構造の「エルガEV」をラインナップに加えています。

 そんなエルガですが、いすゞでは2022年3月から4月にかけ、西日本鉄道や三菱商事と共同で福岡空港周辺で自動運転バスの実証実験を開始。

 さらに、2024年12月から2025年1月20日まで、平塚市や神奈川中央交通、三菱商事ほか5社・者共同で、平塚駅前を拠点に自動運転レベル2(運転士同乗)の実証実験を行っています。

 これらの実証実験では、自動運転技術の実用化だけでなく、地域の公共交通におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進や、自動運転バス運用での課題の検証などを目的としたものです。

 現在、人手不足などから地方でのバス路線廃止が相次いでおり、地元住民の生活の足となっていたバスに代替する交通手段の模索が急務となっています。

 そうしたなかで自動運転バスの開発が進んで普及すれば、こうした問題も解決できる可能性もあり、期待されています。

 今回いすゞが公開した動画は、福岡空港での実証実験時のものとみられ、運転手が同乗しているものの、対向車線にバスが停車している2車線道路をスムーズに左折する様子が映っています。

 また、翌日の動画ではバス停の停車・発車の様子で、周囲の安全確認や車線などを判断して、自動でウインカー操作とステアリング操作をしていることがわかります。

 現在のところ、まだ実証実験段階ではありますが、すでに高精度の技術に対して高い関心が寄せられているようで、「現在の技術レベルなら下手なドライバーより上手いかも?」「運行の補助になるといいですね」と、期待を寄せる人も。

 また、「西鉄バスの運転の様に左折して横断歩道手間で一旦停止してから進入って流れの動きが出来るかが見てみたい」と、各バス事業者が定めているルールに則った運転ができるのかといった疑問や、「自動運転の評価に免許試験場の試験官のチェックしてもらうのも一興かと」と、プロの評価者に評価してもらうといった提案の意見もありました。

 一方、「運転手さん、自動運転と言えども、常に気を張っていなくてはならないと思うけど、自分が手動で従来通り運転するのと比べて、どのくらい楽になったんかな?」と、運転手同乗ではなく完全に自動化した状態での運用を期待したい人もいるようです。

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