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6速MT搭載! 日産「悪魔の“Z”」が凄かった! 旧型「直6」にツインターボ×ニトロ搭載! 旧車デザインの「伝説ブルー」も採用! 車好き大興奮の米ENEOS「240Z」とは

くるまのニュース 2025年1月22日 15時10分

スポーティな走行性能や流麗なデザインに加え、カスタムベース車としても支持される日産「フェアレディZ」を、人気漫画の登場車両風に仕上げた「デビルZ」に注目が集まりました。どのようなクルマだったのでしょうか。

■“身をよじるように”走る?究極の「悪魔のZ」

 日産「フェアレディZ」は登場以来、国産スポーツカーの代表的なモデルとして知られ、国内外に多くのファンを持ちます。純正のスタイルで乗るのはもちろん、アフターパーツで自在にカスタムする人もおり、そのカスタムの方向性は多岐にわたります。
 
 なかでも、米国ラスベガスで2024年11月に開催の世界最大のカスタムカーショー「SEMA SHOW 2025(セマショー)」で披露された「デビルZ(悪魔のZ)」は、非常に多くの注目を集めたのでした。

 フェアレディZは日産が1969年から販売している2ドアのスポーツカーです。

 初代の「S30型」は、前身の2ドアオープンスポーツ「ダットサン フェアレディ」から脱却した美しいファストバックスタイルに加え、6気筒の高性能エンジンを採用。これに後輪駆動を採用して優れたハンドリング性能を確保し、北米を中心に人気を獲得。

 以後、7世代に渡り、2025年現在も国産スポーツカーを代表する名モデルとしてラインナップされています。

 2025年のセマショーで披露されたデビルZは、初代S30型のうち、北米に正規輸出された「ダットサン 240Z」がベースです。

 これを、人気の自動車漫画シリーズ「湾岸ミッドナイト」に登場する“悪魔のZ”をモチーフにし、内外装やパワートレインにいたるまで全身に渡ってカスタムが施され、ENEOSブースで披露されています。

 ちなみに、“悪魔のZ”とは、湾岸ミッドナイトの主人公 朝倉アキオが手にするフェアレディZの通称で、「ミッドナイトブルー」のカラーに塗装された改造車のこと。

 これまでこの個体を所有してきたオーナーたちは事故ですでに他界していたり、あるいは怪我に見舞われたことから「悪魔」として恐れられており、スクラップにされる寸前でしたが、朝倉アキオがサルベージして復活させます。

 そんな物語の「伝説のモデル」ともいえる“悪魔のZ”を再現すべく、「デビルZ」オーナーのジョン・ラウ氏、デザイナーのジョン・シバル氏がコラボして製作。ベース車の年式は1971年式です。

 エクステリアはSkillard製大型スプリッター、リアに大型ディフューザー、大型ワイドフェンダーを装着。レーシングマシンのような凄みを生み出しました。

 前後ホイールも、フロントは17インチ×11.5J、リア18インチ×13Jサイズの非常にワイドな「ワーク マイスターM1」をインストール。トーヨー「プロクセスR888R」を組み合わせ、まさに“最速仕様”です。

 パワートレインは、純正の2.4リッター直列6気筒「L24」ではなく、ボアアップバージョンの2.8リッター「L28」に換装。これに87mmの鍛造ピストン、コネクティングロッドを組み、ポート研磨や加工を施した「P90」ヘッドを装着。

 そのうえ3リッターへとボアアップし、ギャレット製「G35-900」ターボチャージャーを搭載。給排気系も手が入り、ハルテック「2500」による電子制御インジェクション化も施され、飛躍的にパフォーマンスが高まっています。

 駆動系は高出力に耐えうる日産の6速マニュアル×フォード製デフに換装。加えてNOS(ナイトロオキサイドシステム/ニトロ)も搭載。なお、最高出力などは公表されていません。

 足回りも340mm径ローターのハイパフォーマンスブレーキやApexエンジニアードのサスペンション、フレームおよびボディの強化なども実施し、体幹も強化しています。

 いっぽう、ちょっとした“イースターエッグ”も施され、悪魔からインスピレーションをうけたフォークエンブレムや「悪魔のZ(Devil Z)」のオイルキャップなどを装着し、見た人が楽しめるような遊び心も取り入れられています。

※ ※ ※

 公開当初、米国だけでなく日本でも大きな注目を浴び、湾岸ミッドナイトの原作ファンやフェアレディZファンを中心に話題となりました。

 これは、登場から50年以上が経過したS30型の人気が衰えていないことを示すとともに、こうした日本車の旧車のカスタムもまだまだ注目される存在であることがわかります。

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