トヨタは、大型高級ミニバン「アルファード/ヴェルファイア」を上回るサイズの、超特大ミニバンをラインナップしています。それは「シエナ」というクルマですが、一体どのようなモデルなのでしょうか。
■トヨタ最大級の「エスティマ後継機」とは!
トヨタには、日本で人気の大型高級ミニバン「アルファード/ヴェルファイア」を上回るサイズの、特大ミニバンが存在します。
そのクルマの名は「シエナ」。北米やアジアなど、海外市場に向けて展開されている、全長5mを超える超大型のミニバンです。
そんなシエナですが、かつて日本で一世を風靡したタマゴ型ミニバン「エスティマ」との直接的な繋がりを持つモデルでもあります。
一体どういうことなのでしょうか。
実は初代エスティマは北米市場において「プレビア」の車名で販売されており、その後継車として誕生したのが初代シエナでした。
この初代シエナは、現地のニーズや交通事情に合わせて入念に開発されたため高い支持を集め、北米のみならず複数の国や地域で販売される人気モデルへと成長します。
日本仕様のエスティマとは袂を分かち、全く異なる進化を続けながら、広大な居住スペースとスポーティなシルエットを特徴とするミニバンとして、幾度のフルモデルチェンジを実施。
現在販売されている現行シエナは、2021年にフルモデルチェンジを受けた4代目にあたります。
この現行シエナのボディサイズは、全長5175-5185mm×全幅1994mm×全高1776mmと巨大そのもの。
これはアルファード/ヴェルファイアのボディサイズ「4995mm×全幅1850mm×全高1935-1945mm」と比較しても、全高以外のすべての値がひと回り以上大きいサイズ感となっており、海外専売モデルならではの堂々とした大きさを誇ります。
この車体に収まる乗車定員には「2+2+3」の7人乗り仕様と、「2+3+3」の8人乗り仕様を設定。
また、キャプテンシートにオットマンが装備されるなど豪華な装備も自慢です。
さらに、最上級グレードには掃除機と冷蔵庫ボックスが標準装備されるほか、オーディオコントロールスクリーンのサイズも12.3インチに拡大。
高級ミニバンに相応しい仕上がりとなっています。
パワーユニットには、2.5リッターの直列4気筒ガソリンエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載。
システム総合最高出力は245馬力を発揮し、駆動方式は2WD(FF)と4WDの2種類をラインナップしています。
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そんなシエナですが、過去に日本のショッピングモールで参考展示されたり、トヨタ「ノア/ヴォクシー」のメディア試乗会に展示されたことがあります。
また近年では、東京都内で4代目シエナが頻繁に目撃され、SNSでも話題になりました。
このシエナは、ソフトバンク先端技術研究所が「自動運転のレベル4の解禁に向けた実証実験」として東京都港区の竹芝エリアにおいて2023年1月から試験運用に使っている個体で、トヨタからソフトバンク先端技術研究所に車両提供されているもの。
このように、シエナは海外モデルではあるものの日本国内でも時々登場することから、日本の自動車ユーザーからは「シエナってデザイン良いよね」「大きくてアルファードとは違う迫力がある」「限定生産でも良いから日本で売って欲しい」といった発売を望む声も上がっています。