世界最大級のカスタムカーの祭典である「東京オートサロン2025」は、今年も大盛況を収めました。数多くの自動車メーカーやアフターパーツメーカーの出展車両が連ねるなか、トヨタディーラーである宮城トヨタの「シエンタクロスオーバー」が注目を集めていました。
■シエンタSUV!?
毎年開催される東京オートサロンですが、2025年も1月10日から12日までの3日間「東京オートサロン2025」として開催されました。
展示されるチューニングカーやドレスアップカーは、カスタムやチューニングをメインの事業とする企業が製作したクルマがほとんどですが、なかにはディーラーが製作したカスタムカーも存在します。
トヨタ、レクサス、フォルクスワーゲン、ダイハツをはじめとした宮城県内78拠点のネットワークを誇る宮城トヨタグループの「宮城トヨタ」もそのうちの一社です。
宮城トヨタは2017年から東京オートサロンに出展しており、「ヴェルファイア」や「C-HR」のラッピング仕様や、「ランドクルーザー」や、「FJクルーザー」をピンクにオールペンしたクルマで会場を沸かせてきました。
そして近年ではクロスカントリー仕様に特化しており、ランドクルーザーやヤリスクロスをベースに出展しています。
今回の東京オートサロン2025で宮城トヨタが出展したのは、トヨタ「シエンタ」をベースにした「シエンタクロスオーバー」です。
シエンタは、2003年9月に誕生したコンパクトミニバン。現行モデルは2022年8月に誕生した3代目です。
現行モデルは先代のトレッキングシューズをモチーフにしたデザインから、親しみやすい「シカクマル」のコンセプトに変更され、さらにファミリー層からの支持を得ています。
さらに室内空間はこれまでのモデルよりも拡大され、1列目シートと2列目シート間の移動も快適な「フロントシートウォークスルー」を採用しています。
シートアレンジも豊富で4つのモードは荷物の運搬だけでなく、車中泊もこなせるほどです。
そんなさまざまなレジャーシーンで活躍できるシエンタですが、ライバルであるホンダのコンパクトミニバン「フリード」と比較するとクロスオーバーモデルが存在しません。
フリードにはクロスオーバーテイストの「クロスター」がラインナップに加えられていますが、そんな状況に宮城トヨタもシエンタのクロスオーバーモデルを開発しました。
シエンタクロスオーバーはシエンタをベースにフェンダーガーニッシュやルーフキャリア、リアスポイラーを加えることで、アウトドア色を強めたものになります。
また、各所のパーツをブラックアウトすることで、ワイルドな印象としています。
さらにテインのサスキットとタイヤのサイズを変更することで車高を30mm上げているので、最低地上高がベースモデルと変わらないフリード クロスターと比較してもアドバンテージとなるでしょう。
ほかにもルーフキャリアとオーバーフェンダーを装着することで、コンパクトミニバンとは思えないほどの存在感につながっています。
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今回のシエンタクロスオーバーについて市販化の予定はないとのことですが、ベース車があればカスタムの対応は可能とのことです。