ヤマハのインドネシア法人は2025年1月20日、新「YZF-R25」を発表し、同日より販売を開始しました。
■ヤマハスポーツバイクの遺伝子「R-DNA」搭載!
ヤマハのインドネシア法人は2025年1月20日、新「YZF-R25(以下、R25)」を発表し、同日より販売を開始しました。
このモデルは、スポーティなデザインと最新技術を融合させ、さらなる進化を遂げています。どのようなバイクなのでしょうか。
R25は250ccクラスの普通自動二輪に分類されるスポーツバイクです。
「毎日使えるスーパースポーツ」というコンセプトで開発された初代モデルは2014年に登場し、現行モデルは2019年に登場した2世代目となります。
R25のデザインは「R-DNA」と呼ばれるヤマハのスポーツバイクの遺伝子を基に構築されています。このR-DNAとは、MotoGPマシンであるYZR-M1をはじめとするヤマハのレーシングバイクから受け継いだ、高性能と洗練されたスタイリングを象徴する概念です。
2025年モデルのR25は、Rシリーズ共通のシャープでアグレッシブなフロントフェイスを持ち、空力性能を意識したM字型エアインテークダクトを備えたカウル形状が特徴です。
この形状は、エアロダイナミクスを考慮したデザインで、高速走行時の安定性を確保すると同時に、スポーティな印象を際立たせています。
さらに、LEDプロジェクターライトとデュアルポジションランプを採用することで、夜間の視認性を向上させるだけでなく、現代的で精悍なフロントマスクを実現しています。
テール部分もまた、鋭く引き締まった形状となっており、レーシングスピリットを感じさせるデザインです。
ハンドル周りには、視認性に優れたフルLCDデジタルメーターを装備し、多彩な情報を一目で確認できます。
さらに、スマートフォンとの連携が可能なY-Connect機能を搭載し、通知の表示やバイクの状態管理がスマートフォンで行えます。
USB電源ソケットも新たに標準装備され、デバイスの充電が可能です。
足回りでは、フロントに倒立フォークを採用し、コーナリング時の安定性と路面追従性を向上。また、前後にワイドタイヤを装着し、グリップ力と走行安定性を高めています。
パワーユニットは、ユーロ5+に対応した水冷4ストロークDOHC直列2気筒の新エンジンを搭載。また、アシスト&スリッパークラッチを新たに採用し、シフトダウン時の後輪のホッピングを抑制し、スムーズなシフト操作が可能となりました。
安全機能では、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)を標準装備し、急ブレーキ時の車輪ロックを防ぎ、安全性を高めています。
カラーバリエーションは、「レーシングブルー」「メタリックブラック」の2色です。
YZF-R25 2025年モデルの現地販売価格は、7500万ルピア。(1IDR=0.010円換算で約78万円)
なお、日本での販売や価格等は未発表です。YZFシリーズは、日本でも主力モデルなので日本でも展開が見込まれます。前例から見ると春ごろに公式発表が行われると予想されます。
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■主要諸元
・全長×全幅×全高:2090mm×720mm×1135mm
・シート高:780mm
・車両重量:166kg
・乗車定員:2人
・エンジン型式:水冷4ストロークDOHC8バルブ直列2気筒エンジン
・総排気量:249cc
・最高出力:36馬力
・最大トルク:23.6Nm
・燃料消費率
定地燃費値:未発表
WMTCモード値:未発表
・燃料タンク容量:14L